【ロシアW杯ライバルチェック】コロンビアの絶対エース・ハメスに「間」を与えるな

スポーツ報知

 ロシアW杯まであと72日となり、スポーツ報知は開幕翌日の6月15日まで日替わり連載をスタート。毎週火曜は出場選手の最新プレーを紹介する「ライバルチェック」、水曜は旬な話題を取り上げる「ここに注目」、木曜は過去大会の激闘や選手を振り返る「伝説プレーバック」、金曜は芸能・スポーツ界のサッカー通がエールを送る「頑張れニッポン」です。「ライバルチェック」の第1回はドイツ1部バイエルンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(26)。

 悪夢は再び繰り返されるのだろうか。14年ブラジルW杯1次リーグ最終戦。日本はコロンビアに1―4で完敗した。1―1の後半開始から投入され1得点2アシストの活躍を見せたのが、MFロドリゲスだった。

 一時は苦しんだブラジルW杯得点王が調子を上げてきた。3月31日、MF香川真司のドルトムントと対戦し、センスあふれるプレーを随所に見せた。左クロスに走り込んで合わせた前半14分のゴールに加え、柔らかいクロスなどで得点を演出。1得点2アシストで6―0の大勝に貢献した。リーグ6連覇に王手をかけ「個人的にも状態がいい。いい試合ができた」と喜んだ。

 W杯後の14年7月、Rマドリード(スペイン)へ移籍。1年目は29試合に出場し13得点と結果を残したが徐々に出場機会が減り、16―17年シーズンは22試合出場8得点にとどまった。昨夏に出場機会を求めて、2年間の期限付き移籍でバイエルンへ加入した。

 今季序盤は出場機会を得られない時期もあったが、ドイツ語を勉強するなどピッチ外でも努力を続けて、初挑戦のドイツに適応した。第28節終了時点で18試合出場5得点。欧州CLなど「3冠」を狙うチームの中心となっている。

 スペインメディアは1日、バイエルンが買い取りオプションを行使して、ロドリゲスを完全移籍で獲得する決断を下したと報じた。自身も残留を希望しており、精神的にも万全の状態でW杯に臨めそうだ。広い視野と卓越した技術を持つイケメンMFが、再び日本の前に立ちふさがる。

 ◆14年ブラジルW杯コロンビア戦VTR 日本が勝ち、C組のもう一つの試合でギリシャがコートジボワールに勝つか引き分ければ決勝T進出の可能性を残していた。前半はPKで先制を許すも、FW岡崎慎司が頭で決め1―1で折り返した。ロドリゲスが出場した後半は防戦一方になり、FWマルティネスに2発を決められるなど3失点。1―4で惨敗し、C組最下位で1次リーグ敗退した。

 ◆ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)1991年7月21日、コロンビア・ククタ生まれ。26歳。15歳だった07年に地元のエンビガドでプロデビュー。08年にバンフィエルド(アルゼンチン)へ移籍。10年にポルト(ポルトガル)、13年にモナコ(フランス)へ加入。ブラジルW杯は6ゴールで得点王を獲得し、大会後にRマドリード(スペイン)へ移籍。180センチ、76キロ。

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