【欧州CL】Cロナは「まさに大空翼」欧州各国スポーツ紙も驚がくオーバーヘッド

スポーツ報知

◆欧州チャンピオンズリーグ ▽準々決勝第1戦 ユベントス0―3Rマドリード(3日・トリノ)

 3連覇を狙うRマドリード(スペイン)は昨季決勝と同じユベントス(イタリア)と対戦し、敵地で3―0と快勝した。ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(33)が前半3分に先制弾をたたき込むと、後半19分には豪快なオーバーヘッドキックで試合を決めた。世界中も驚がくの一撃で、各メディアも絶賛の嵐。バイエルン(ドイツ)は敵地でセビリア(スペイン)に2―1で先勝した。第2戦は11日に行われる。

 キャプテン翼ばりのスーパーゴールだ。1―0の後半19分。RマドリードのC・ロナウドはDFカルバハルのクロスにゴールを背にして落下点に入ると、オーバーヘッドキック。ユベントスのイタリア代表GKブフォンも真っ青の豪快シュートはゴール右に突き刺さった。敵地にもかかわらず大きな拍手を浴び、「今まで経験したことがない。素晴らしかった」と本人も興奮を隠せなかった。

 この一撃に世界中も驚きを隠せない。フランス紙「レキップ」は人気マンガ「キャプテン翼」になぞらえて、「まさにオリバー・アトム(大空翼の現地の呼び名)」と絶賛した。イタリア紙の「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「CR WOW!」という見出しでライバルチームにもかかわらず一面で展開。スペイン紙「マルカ」ではボールを捕らえた右足がゴールの高さ2メートル44センチに匹敵する2メートル38センチで、体は1メートル41センチの高さまで到達したと報じた。

 欧州CLで数々のスーパーゴールを挙げた元フランス代表のジダン監督(45)も「サッカー史で最もすてきなゴールの一つ」と話し、「私はマドリードの監督だが、サッカーファンでもある。彼のプレーをうれしく思う。あのようなプレーができるから彼は違いを出せる選手だ」と称賛の言葉が止まらなかった。相手守護神のブフォンも「ロナウドはケタ違い。マラドーナ、ペレ、メッシに並ぶ」と言うほどだった。

 前半3分にはMFイスコのクロスをニアに走り込み、先制点をたたき込んだ。この日の2得点で、欧州CLでは今季9試合で14得点。昨季決勝のユベントス戦から10戦連続得点という偉業も成し遂げた。「僕はチームの役に立てた。2点を決めたし、素晴らしい夜だった」と背番号7。あと約2か月に迫ったロシアW杯。ポルトガル代表もこの男がいれば、世界の頂点に近づく。

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