【欧州CL】バルサ、まさかの敗退は「史上最もばかげたCLの夜」マルカ紙報じる

スポーツ報知

◆欧州チャンピオンズリーグ ▽準々決勝第2戦 ローマ3―0バルセロナ=2戦合計4―4、アウェーゴール差でローマが準決勝進出=(10日・ローマ)

 2試合が行われ、ローマ(イタリア)とリバプール(イングランド)が準決勝に進んだ。第1戦を4―1で勝ったバルセロナ(スペイン)は、敵地でローマに0―3と完敗。2戦合計4―4で並んだが、アウェーゴール数で下回り、まさかの敗退となった。ローマの4強入りは、前身大会の1983~84年大会以来。リバプールは敵地でのマンチェスターCとのイングランド勢対決を2―1で制し、2戦合計5―1とし10季ぶりに4強入りした。

 まさかの沈黙だった。第1戦で4得点を奪ったバルセロナが0―3の完敗。ベスト8での敗退は3季連続で、今季も欧州王座奪還はならなかった。相手の縦に速い攻撃やクロスに守備が崩壊。バルベルデ監督は「ファンたちをひどく落胆させてしまった」と、顔をこわばらせた。

 試合開始早々の前半6分に先制ゴールを許すと、後半13分にPKを決められ0―2。同37分にはセットプレーから失点した。相手の激しいプレスに苦しみ、枠内に飛んだシュートはわずか3本。指揮官が「相手はリスクを負ってプレスをかけてきた。それをかわせなかった」と認めるように、頼みのFWメッシやMFイニエスタが、複数の選手に囲まれ球を失う場面が続いた。メッシは前半にほぼ正面の同じような位置から2度の直接FKを蹴ったが、いずれも枠外へ。後半の左足のシュートもGK正面だった。

 スペインメディアは大きな驚きを持って、歴史的敗戦を報道した。マルカ紙は「史上最もばかげたCLの夜」などと報道。スポルツ紙は「バルサ、ローマで崩壊」と報じた。今季はリーグ戦や国内カップ戦と合わせ「3冠確実」とも報じられていたが、3冠の夢は散った。

 元スペイン代表MFイニエスタには中国クラブからオファーが届いており、バルセロナで最後のCLとなる可能性もある。イニエスタは、「その可能性があるから余計につらい。ウソみたいだ」とガックリ。バルベルデ監督は「大会で勝者になれるのは1チームだけ。それ以外はみんな敗者」と強がったが、あまりにショッキングな幕切れとなった。

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