イニエスタ、涙のバルサ退団「世界最高のクラブで過ごしたことに意味がある」…会見ダイジェスト

スポーツ報知

 今季限りでバルセロナ(スペイン)を離れる元スペイン代表MFイニエスタが27日、当地の練習場で退団会見を行った。

 今後は重慶力帆(中国)への移籍が有力視されているが、家族、チームメイト、会長らが見守る中、必死に涙をこらえながら話し始めた。

 「この記者会見は僕の決定を発表する機会。今季でバルセロナを退団する。これは計画的で非常に価値のある深い考えからの決断だ。このクラブで22年間、バルセロナの選手として、僕にとっては世界最高のクラブで過ごしたことに意味がある。キャプテンとしての責任も意味があることを分かっている」

 「自分自身とクラブに対して正直になり、僕の(バルサでの)期間は今年で終わる。もし、チームに役立ち、スタメンを続けられたら、このチームでキャリアを終えただろう。すべてを与えてくれたクラブに別れを告げるのは困難だから、とても難しい日になった」

 「12歳からの今までをクラブに感謝する。僕は彼ら(バルサ)の一部だ。この長い間、僕を支えてくれた仲間や周りの人々に感謝する。ファン、両親、兄弟にも。仲間と最高の試合をファンに見せるために努力した。良いことも悪いことも僕の心に残っている。みなさんありがとう」

 ―最大の思い出は?

 「多くの栄光があったから選ぶのは難しい。(2002年の欧州CL)ブルージュとのデビュー戦は夢がかなった瞬間だった。たくさんのタイトルを獲得したが、一番思い出に残るのはデビュー戦」

 ―今後はどこへ行く?

 「まだ話し合うことがあるから、明らかにはできない。いつも言うように私のクラブ(バルサ)と対戦するところにはいきたくない。だからヨーロッパのクラブは考えなかった。バロンドールがとれなかったことに不満はない。僕の幸せはバロンドールと関係ない。僕への褒美は周りの人々の信愛で十分だ。誰も騙せないのは僕が34歳になることだ。だからその時が来たと思った」

 ―バルサに戻ってくるのか?

 「戻ってくる。3年後に選手として。これは冗談。まずは今季を終えて、2冠を決めて、W杯へ向かう。その後のことはそれからだ」

 ―12歳でバルセロナに来た

 「恐怖だった。12歳で家族と別れて一人ぼっちになったが、その努力には価値があった」

 ―盟友・メッシについて

 「彼と過ごしたことは特権だったと感じている。世界最高の選手としてレオ(メッシ)は、このチームにとって非常に重要だった。その“魔法”は選手としても仲間としても心に残る」

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