【ロシアW杯ライバルチェック】186センチFWミリク、崖っ縁から復活!

スポーツ報知

 ライバルチェックの第6回は、ロシアW杯で日本と同じH組のポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリク(24)=ナポリ=。2016年に左膝、昨年に右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂する重傷を負いながら、今年3月に代表復帰を果たしたストライカーだ。

 6日のトリノ戦。2―2の引き分けで試合終了の笛を聞くと、ミリクはガックリと肩を落とした。試合前の時点で、首位ユベントスとの勝ち点差は7。2位から逆転でのリーグ優勝には、勝利が義務づけられた大一番だった。後半32分、ゴール前で決定的なチャンスを外した24歳は、責任を痛感するかのようにうなだれた。

 FWレワンドフスキが注目されるポーランド代表攻撃陣だが、186センチの長身FWも侮れない。15~16年季にはオランダ1部アヤックスでリーグ戦31試合21得点。空中戦に強く、左足でのシュートは強烈。類いまれな得点感覚も評価され、ナポリが16年夏、アルゼンチン代表FWイグアインの“後釜”として獲得した。

 16年10月、左膝前十字靱帯を断裂。約半年ものリハビリを乗り越え復帰したが、17年9月に右膝前十字靱帯を損傷した。だが、今年3月のローマ戦でリーグ戦に復帰。同月に代表復帰も果たすと、母国メディアに「大変な時期もあったけど、代表でプレーすることは最高に誇り」と喜びをかみ締めた。

 同代表の布陣は流動的だが、本大会ではレワンドフスキと2トップを組む可能性もある。崖っ縁からはい上がってきたFWも、厄介な存在だ。

 ◆アルカディウシュ・ミリク 1994年2月28日、ポーランド生まれ。24歳。地元クラブで、16歳だった2010年にプロデビュー。12年10月にA代表デビューすると同12月にドイツの強豪レーバークーゼンに引き抜かれた。アヤックスなどを経て、16年にナポリに加入。今季は負傷を乗り越え、リーグ戦は13試合3得点(6日時点)。代表通算38試合12得点。186センチ、78キロ。

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