イニエスタ争奪戦はまだまだ続く!? 神戸入りとの報道も、中国メディアは「重慶との交渉は続いている」

スポーツ報知

 複数のスペインメディアは8日、今季限りで同1部バルセロナを退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(33)が、J1神戸入りで合意したと報じた。3年契約で年俸2500万ユーロ(約32億5000万円)という破格の内容だという。バルセロナは神戸を運営する楽天とスポンサー契約を結んでいる。報道では、楽天の三木谷浩史会長兼社長が交渉に関わったとしている。

 一部では神戸のイニエスタ獲得は秒読みとも報じられたが、スペイン紙の「as」(電子版)は8日、移籍先に浮上していた中国スーパーリーグの重慶との交渉は継続中だと報じた。また中国メディアも同日、イニエスタと重慶の交渉は続いており、条件面での折り合いがついていないだけだと報道。中国メディアによれば、仮に重慶との交渉が不調に終わった場合は、上海上港、北京国安などのクラブが獲得に名乗りを上げる方針だという。

 イニエスタは12歳からバルセロナの下部組織で育った。2002年のU―19欧州選手権では、司令塔としてスペインを優勝に導いた。同年、トップチームデビュー。生え抜きの中心選手として欧州チャンピオンズリーグで4度優勝したほか、数々のタイトル獲得に貢献。今季はスペイン国王杯で4連覇を達成し、国内リーグは2季ぶり25度目の優勝を決めた。

 スペイン代表では、08年の欧州選手権で大会初優勝に導く。10年南アフリカW杯決勝のオランダ戦では、悲願の初優勝を引き寄せる延長での決勝点を挙げた。171センチと小柄ながら視野が広く、卓越した技術と戦術眼を持ち、パスセンスに加えてドリブルも得意。クラブでも代表でも、黄金期を築いた。

 スペイン紙によると、イニエスタには5つのクラブから正式なオファーが届いており、6月のロシアW杯開幕前には決断する意向。天才司令塔が選択するのは神戸か、中国か。それとも違う国のクラブなのか。今後の展開が注目される。

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