【W杯伝説プレーバック】ゴール取り消しは過去一度だけ

2018年5月17日10時0分  スポーツ報知
  • ロシアW杯のオリジナルトロフィー

 過去の激闘や活躍した選手を振り返る「伝説プレーバック」の第7回は「誤審」。ロシア大会からビデオ判定(VAR)が導入されることが決まったのも、数々の悲劇があったからこそだった。

 W杯で最も有名な誤審は「神の手ゴール」だろう。1986年メキシコ大会の準々決勝イングランド戦で、アルゼンチン代表FWマラドーナが浮き球を左手に当ててゴールに流し込み、得点が認められた。優秀なレフェリーが厳しいテストや研修を経て世界中から集まっているが、悲劇が起きた。

 W杯史上唯一、ゴール取り消しが起きたのは82年スペイン大会だった。1次リーグのフランス―クウェート戦。フランスが3―1でリードして迎えた後半、アラン・ジレスがチーム4点目のゴールを決め、主審もゴールを認めた。だが、シュート前のプレーで会場に主審による笛が聞こえたとして、クウェート選手が猛抗議。スタンドで試合を見守っていた同国のファハド王子もピッチで抗議の輪に加わり、主審に何かを告げるとゴールは取り消され、ドロップボールから試合が再開された。

 ファハド王子は抗議について公言しないまま他界。どういう経緯で判定が覆ったかは謎に包まれたままだ。ハンドボールで有名になった「中東の笛」は、この試合が起源とされている。今大会から導入されるVARの対象は「得点」「PK」「一発退場」「(退場、警告などの)人定」の4項目。誤審のほか、謎めいた判定も少なくなるはずだ。

 ◆過去の誤審疑惑 FIFA(国際サッカー連盟)公認として発売されたDVDに、W杯で起きた10大誤審疑惑が収められている。1位は「神の手ゴール」で、韓国に関わる4試合もランクイン。全てが4強に進出した2002年日韓大会のもので、決勝トーナメント1回戦イタリア戦の2つ、準々決勝スペイン戦の2つのシーンが6~9位に入っている。

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