長友、コロンビアに“失神KO”借りを返す…“大トリ”でロシア入り

2018年6月15日6時0分  スポーツ報知
  • 練習前、現地の子どもたちと触れ合う長友(前列中央)ら日本代表イレブン(カメラ・酒井 悠一)
  • ロシアW杯日本戦の開催地

 ロシアW杯に出場する日本代表は14日午後、ベースキャンプ地のカザンで練習を始めた。前日に事前合宿地オーストリアからチャーター機でベースキャンプ地となるカザンへと移動し、出場32チーム中最後の“大トリ”でロシア入り。1次リーグで、西野朗監督(63)は、初戦コロンビア戦(19日)に照準を絞り準備を進めている。同国に2014年ブラジルW杯で1―4と大敗。今回の代表23人中11人が4年前に屈辱を味わっており、指揮官は「ブラジル大会のときの思いをしっかりぶつけたい」とリベンジに向けて戦闘モードに突入した。

 肌寒さを覚える決戦の地ロシアに降り立った西野監督は表情を引き締めた。「初戦のコロンビア戦に向けて、選手全員いい準備ができカザンに入ることができた」。移動の疲れは見せない。選手たちも力強い足取りでバスへと乗り込んだ。

 初戦で待ちかまえるのは因縁のコロンビアだ。14年ブラジルW杯1次リーグ最終戦で対戦。勝てば決勝トーナメント進出の可能性もあったが、1―4と惨敗し日本は未勝利で姿を消した。当時の代表からは11人がロシアW杯代表入り。雪辱に向けて西野監督は「何名かは今回も参加している。日本代表としてブラジル大会のときの思いをしっかりぶつけたい」と決意を口にした。

 ブラジルW杯では本田、長友らが優勝を掲げたが、世界の壁は厚かった。コロンビア戦翌日に号泣した長友は、今回のロシア入り前に「おまえらそんなんじゃ世界で通用しないよという感じだった。ボクシングで言えば失神して倒れたぐらいの完敗」と振り返り「だからこそ借りを返したい。魂を持って戦う」と目をギラつかせた。当時、本田は「非常に惨めですけど、これが現実」、GK川島は「4年後はさらに進化して結果を残したい」と語っていた。西野監督自身は、4年前は代表と無関係だったが気持ちは同じだ。

 初陣から2連敗した西野ジャパンは、12日のパラグアイ戦で4―2と初勝利。2発決めた乾のほかに香川、柴崎ら先発した控え組が躍動し、指揮官が選手起用を悩むほどチーム状態は上向きだ。「すべてはコロンビア戦を考えている」と語るようにセネガル、ポーランドと先を見ずに複数の戦術などをテストしてきた。「勝つため今までオープンにできなかった部分もある」。打倒コロンビアのセットプレーを用意するなど秘策も温めている。

 4月に就任。短い準備期間で最善策を探りながら初戦まで1週間を切った。「やれることは限られている。精度を上げて万全の準備をしたい」。ギャンブルはやらないが「人生で2回だけ買った」馬券は万馬券の当たりになった。券を選んだのは「誕生日と(かつて所属した日立製作所=現柏=のユニホームカラー)黒と黄色」という理由だけだった。強運を持つ指揮官が、強豪コロンビアを倒すサプライズを起こす。(斎藤 成俊)

 ◆14年ブラジルW杯のコロンビア戦 日本は1分け1敗と決勝トーナメント(T)進出へ勝利しかない状況で、すでに2連勝で決勝T進出を決めていたコロンビアと対戦。前半17分にDF今野がPKを与えて先制点を献上。だが同46分、MF本田のパスからFW岡崎が頭で決め1―1で前半を終えた。コロンビアは後半、温存していたエースのMFハメス・ロドリゲスを投入。この大会で得点王に輝いた背番号10を止められず、1得点2アシストを許して後半に3失点。後半40分にはGKモンドラゴンがW杯最年長出場記録を塗り替える43歳3日で出場するという屈辱も味わい、1―4と大敗。1分け2敗の勝ち点1で最下位に終わった。

日本代表
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ