スペイン・ロペテギ監督、W杯開幕前日に解任…レアル監督就任「発表5分前に知り」連盟会長が激怒

2018年6月14日6時0分  スポーツ報知
  • 11日のスペイン代表の練習中に、物思いにふけるロペテギ監督(手前=ロイター)

 スペイン・サッカー連盟は13日、ロシアW杯1次リーグB組に入った同代表のフレン・ロペテギ監督(51)を解任したと発表した。W杯の開幕前日に監督が解任されるのは、極めて異例だ。10年南アフリカ大会で初優勝を飾り、ロシアでも優勝候補の一角と目された同国は、大きな不安を抱えたまま船出を迎えることになった。新監督は元同国代表DFフェルナンド・イエロ氏に決まった。

 開幕前日、無敵艦隊と呼ばれるスペインが“船長”を船から引きずり下ろした。スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は13日、ロシア国内で記者会見に臨みロペテギ監督の解任を発表した。過去にほとんど例がないW杯直前での監督解任劇。同会長は「こういう決定をするしかなかった」と苦虫をかみつぶしたような表情で語った。

 理由は、裏切り行為だ。5月、指揮官は同代表との契約を22年まで延長。ところが、同1部のRマドリードは12日、W杯終了後にロペテギ監督が新監督に就任すると発表した。ルビアレス会長は「交渉していることは知っていたが、何も報告されてなかった。発表の5分前に知った。このようなやり方は認められない」と憤慨した。

 同監督は16年に就任。W杯欧州予選を9勝1分けという好成績で突破に導いた。選手の信頼も厚く、主将のDFセルヒオラモス(Rマドリード)らは、あくまでも続投を要望した。ただ二重契約を結んだ上、大会直前にRマドリードの監督就任を発表するという“横暴”は許されなかった。同会長は「素晴らしい監督なので難しい決断だった」と語った。

 新監督はRマドリードなどで活躍した元同国代表DFで、連盟の強化責任者を務めるイエロ氏に決まった。同国は15日に1次リーグ屈指の好カード、C・ロナウドを擁するポルトガルとの初戦を控える。2大会ぶりの頂点を目指す同代表は、ロシアでどんな結末を迎えるのか。

 ◆フレン・ロペテギ 1966年8月28日、スペイン・アステアス生まれ。51歳。現役時代はGKとしてRマドリードやバルセロナに所属。スペイン代表通算1試合無得点。2002年に現役を引退し、03年にスペイン2部・ラージョの監督に就任。解説者などを経て10年からスペインの世代別代表監督を歴任。14~16年途中までポルトガル1部・ポルトを指揮し、16年途中からスペイン代表監督。187センチ、87キロ。

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