美宇&佳純、中国超級リーグから「締め出し」…国内を“中国化”で対応

2017年10月6日6時0分  スポーツ報知
  • 平野美宇

 2020年東京五輪で活躍を目指す日本の卓球選手が、中国で一切の強化策を行えなくなる可能性が5日、浮上した。

 世界最高峰の中国超級リーグ(スーパーリーグ、SL)が日本選手を含む全ての外国選手を出場させない方針を固め、この日までに参戦を目指していた平野美宇(17)=エリートアカデミー=に対し、通知が届いた。日本協会側は、今後は中国での練習参加も制限されると想定。中国からのスタッフの受け入れを増やし、強化を進める意向だ。

 中国卓球界が日本への警戒レベルを最大まで引き上げた。この日までに平野が所属予定だったSLのチームから日本協会に対し「受け入れはできない」との手紙が届いた。同じく参戦を希望していた石川佳純(24)=全農=、丹羽孝希(22)=スヴェンソン=には正式な通知は届いていないが、日本協会の問い合わせに「他のチームもダメだ」と回答があったという。

 昨年SLに初参戦した平野が、今年4月のアジア選手権で世界ランク1位の丁寧ら中国のトップ選手3人を破って優勝して以降、日本選手に対し、短期合宿の受け入れ拒否や滞在中に退去勧告を受けるなどの事態が頻発。SL下部の「甲Aリーグ」には先月下旬まで伊藤美誠(16)=スターツ=が参戦していたが、日本協会幹部は「来年以降は合宿も下部参戦も難しくなると思う」。3年後の東京五輪に向け、外国選手を実質的に締め出した格好で、関係者は「一番のライバルである日本の強化を手伝えないということ」と眉をひそめた。

 ただ、日本にとっては想定内でもある。過去にも五輪の約1年前から合宿などの受け入れが制限されており、対策は進めてきた。08年に開校したエリートアカデミーを中心に、近年は中国から積極的にコーチや練習パートナーと契約。今年も新たに2人増員し、合計8人が日本代表の強化に携わり、平野や14歳の張本智和らを鍛え上げてきた。

 世界ランク上位を独占する中国勢との実戦機会が減ることは痛手だが、日本協会の宮崎義仁強化本部長は「強化に関して、何ら問題はない。国内で近い環境を整え、トレセンの中国化を進めていく」。今後はコーチや練習パートナーも、現状の2倍を目標に増員を検討しているという。国内版“中国合宿”構想を加速させ、東京五輪への強化の歩みは止めない。

 ◆中国超級リーグ 1999年に発足。例年は10月に開幕し、省や市を本拠地とする男女各10チームが参加。12月末までホームアンドアウェー方式で団体戦形式のリーグ戦を戦う。日本勢は2004年に四元奈生美が初参戦。福原愛は05、06、10、11年の4シーズン、昨年は平野美宇が内モンゴル自治区の「オルドス1980」チームに加入していた。男子では水谷隼が11年にプレー。

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