【春高バレー】盛岡誠桜、男女共学化後の新校名で初勝利

スポーツ報知
スパイクを決めて喜ぶ盛岡誠桜・菅原

◆バレーボール全日本高校選手権 第1日 ▽女子1回戦 盛岡誠桜2(25―22、21―25、25―21)1佐賀清和(4日、東京体育館)

 開幕し、男女1回戦が行われた。女子の盛岡誠桜(岩手)は佐賀清和(佐賀)に競り勝ち、2013年度以来4大会ぶり、現校名では今大会初勝利。ウィングスパイカー(WS)の菅原美幸(3年)がチーム最多19得点と躍動した。

 胸に記された「SEIO」の文字が輝いて見えた。フルセットの熱戦を制した盛岡誠桜が、盛岡女から男女共学化により2013年に現校名に変更後、4度目の挑戦で初勝利をつかんだ。

 立役者はサウスポーのアタッカー、菅原だ。サービスエース2本を含む19得点に「コースを見分けて、ブロックの空いたところを狙えた。(19得点は)初めてです」と笑顔。伊藤崇博監督(44)も「(不調だったエースの佐々木)海空(そら)のぶんも決めてくれた」とたたえた。

 身長168センチ、最高到達点275センチと大きくはないが、鋭い読みや技術でカバーしてきた。第1、2セットはプッシュ(相手ブロックの後方を狙って落とす)が多かったが、読まれてきたと感じた第3Sは「(スパイクを)相手ブロックに当てたり、(コースを)長く打ったりした」と菅原。練習でも長身選手にブロック役をしてもらい、どんな状況でも対応できるよう、プレーの幅を広げてきた成果が出た。

 菅原の活躍に引っ張られるように、チームは第3セット6―5から連続9得点。終盤に23―21まで迫られたが逃げ切った。5日の2回戦で富山第一(富山)と対戦する。伊藤監督は「この試合以上に、やれることを確実にしたいと思う」と決意。初勝利の勢いそのままに、一戦必勝で立ち向かう。(有吉 広紀)

 ◆全日本バレーボール高校選手権 高校1、2年生を対象に毎年3月に開催していた「春高バレー」こと全国高校選抜優勝大会を、2011年から1月に移行。名称も全国高校総体と兼ねていた全日本高校選手権に変更した。開催時期を早めることで3年生が出場可能となり、高校生最高峰の大会として位置づけ、競技力強化につなげることが狙い。

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