水谷隼、若手に負けん!エースとして10度目頂点へ…卓球全日本選手権15日開幕

スポーツ報知
大会5連覇と史上最多10度目の優勝を狙う水谷

 卓球の世界選手権団体戦(4月29日~5月6日、スウェーデン)代表選考を兼ねる全日本選手権が、15日に開幕(~21日、東京体育館)する。男子シングルスは5連覇と10度目の優勝が懸かる水谷隼(28)=木下グループ=に、張本智和(14)=エリートアカデミー=らが挑む。

 水谷がエースの威信に懸けて10度目のVを成し遂げる。全日本で単独最多9度目の優勝と好スタートを切った昨年は、世界選手権2回戦で当時13歳の張本にまさかの黒星。国際大会でも勝てない日々が続いた。「全日本は意識している大会。そこで結果を残せなかったら、自分の中で東京五輪へ赤信号がともる」と5連覇、10度目の優勝を義務づけた。

 昨年12月の男子世界ランクでは日本勢トップの7位だったが、過去1年間の成績を基本にした新方式が採用された今年1月は13位。6位の丹羽孝希、10位の松平健太、11位の張本に次ぐ4番手に陥落した。昨年はロシアや新設されたアジア太平洋リーグに参戦。プロツアーへの出場が少なかったことが理由とはいえ、若手の台頭に危機感はある。

 前回の優勝インタビューでは「長くて3年。東京五輪で辞めると思う。チャンピオンのまま引退したくない」と宣言。打倒・水谷を志すライバルたちへ奮起を促した。その挑戦をはね返してこそ、王者の強さを証明できる。

 ◆男子シングルス展望

 倉嶋洋介監督「10度目の優勝がかかる水谷は戦いやすいブロックに入った。ただ最近は国際試合にあまり出ていないため、試合勘が気にかかる。張本は右肩を痛めているが順調に回復している。(ジュニア、男子ダブルス、混合ダブルスと合わせ)4冠を達成してほしい。張本のいる下のブロックにはワールドツアーに出るレベルのメンバーが10~15人もいて厳しい。世界選手権代表の大島、吉村が張本をどう攻略するか。丹羽は4回戦の吉田雅己との対戦がヤマ。昨年ジュニアを制した木造も中国選手に結果を出している」

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