張本智和、4冠へ向け優勝する力「今は絶対あると思う」

スポーツ報知
躍進著しい張本。目指すは史上初の4冠だ

 卓球の世界選手権団体戦(4月29日~5月6日、スウェーデン)代表選考を兼ねる全日本選手権が、15日に開幕(~21日、東京体育館)する。男子シングルスは5連覇と10度目の優勝が懸かる水谷隼(28)=木下グループ=に、張本智和(14)=エリートアカデミー=らが挑む。

 張本の野望は大きく、史上初の4種目制覇だ。14歳は男子シングルス、男子と混合ダブルス、ジュニア男子の4種目にエントリー。「目標は全部優勝。特に男子シングルスは昨年は優勝する実力がなかったけど、今は絶対あると思う。そこで優勝できたら一番うれしい」。男子日本代表の倉嶋洋介監督(41)も「4冠王を成し遂げてほしい」と、前人未到の快挙を期待した。

 昨年は世界選手権男子シングルスで水谷に勝利するなど、史上最年少で8強入り。チェコ・オープンでツアー最年少優勝を飾り、国際卓球連盟から最も躍進した選手に贈られる「ブレイクスルー・スター」賞を受賞した。だが、全日本はジュニアで準々決勝、一般は4回戦敗退と不本意な結果に終わっている。昨年末の世界選手権代表選考会では初優勝。自力で初めて世界選手権切符を獲得した自信を胸に、頂点をうかがう。

 ◆男子シングルス展望

 倉嶋洋介監督「10度目の優勝がかかる水谷は戦いやすいブロックに入った。ただ最近は国際試合にあまり出ていないため、試合勘が気にかかる。張本は右肩を痛めているが順調に回復している。(ジュニア、男子ダブルス、混合ダブルスと合わせ)4冠を達成してほしい。張本のいる下のブロックにはワールドツアーに出るレベルのメンバーが10~15人もいて厳しい。世界選手権代表の大島、吉村が張本をどう攻略するか。丹羽は4回戦の吉田雅己との対戦がヤマ。昨年ジュニアを制した木造も中国選手に結果を出している」

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