杉田祐一、世界9位ソック撃破「自分のテニスを貫き通せた」…全豪OP

スポーツ報知

◆全豪オープンテニス 第1日▼男子シングルス1回戦 杉田(6―1、7―6、5―7、6―3)ソック(15日・メルボルン)

 男子シングルス1回戦で世界ランク41位の杉田祐一(29)=三菱電機=は、同9位で第8シードのジャック・ソック(25)=米国=を破り、大会初勝利を挙げた。トップ10選手を倒すのは初めて。

 杉田がトップ10選手から初勝利を挙げた。無精ひげを生やした顔からもあふれ出る闘争心を前面に出し、約2時間半の熱戦を制すとコートに膝を突き絶叫した。昨年8月にも勝っており、「一番相性のいい相手で向こうの方がやりづらいと思っていた。自分のテニスを貫き通せた」と誇った。

 脚の付け根を気にして大事な場面で守備的になったソックとは対照的に、要所でミスを恐れずに強打した。ノータッチで決めたウィナーの数は53本。相手の30本を上回る攻めの姿勢が番狂わせにつながった。

 昨年11月、肺付近の腫瘍切除手術を受けた。神経を切ったため、真夏のオーストラリアでも右の上半身だけ汗をかかないが、「グリップが滑らない」と、前向きにとらえている。4大大会は昨年のウィンブルドン選手権での初勝利から3大会連続で初戦を突破。3回戦まで進めば西岡と対戦する可能性も見えてきた。

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