森薗・美誠組、相性バッチリ!初戦から4戦連続ストレート勝ち

スポーツ報知
混合ダブルス4回戦で勝利した森薗(左)、伊藤組(カメラ・橋口 真)

◆卓球 全日本選手権第3日 ▽混合ダブルス準々決勝 森薗政・伊藤組3―0及川・安藤組(17日・東京体育館)

 混合ダブルス4回戦、準々決勝などが行われた。初出場の森薗政崇(22)=明大=、伊藤美誠(17)=スターツ=組は、4回戦で2連覇中だった田添健汰(22)=専大=、前田美優(21)=日本生命=組を3―0で破るなど、2試合連続ストレート勝ち。18日の準決勝は大島祐哉(23)=木下グループ=、早田ひな(17)=日本生命=組と対戦。男女ダブルスの世界選手権メダリスト同士が組み合わせを替え、激突する。

 森薗・伊藤組が躍動感あふれるプレーで4強に進んだ。ともに小柄だが、森薗のチキータ(バックハンドの攻撃的レシーブ)、伊藤の変則的な卓球と互いの強みも生かしたリズミカルな攻撃で、初戦から4戦連続ストレート勝ち。2人が組むのは3度目だが、昨年4月のアジア選手権では中国ペアを破って準優勝。初出場の全日本でも勢いは止まらず、伊藤は「自信もついて自然体でやれてます」と相性の良さをかみしめた。

 山場は4回戦だった。田添・前田組は大会2連覇中で、全日本を3度制した混合ダブルスの名手。昨年のアジア選手権前の合宿では強化のため2ペアで練習試合を繰り返したが、勝率は低かったという。第3ゲームを11―2で制するなど難敵を3―0で圧倒し、伊藤も「ものすごく強い印象しかなかった。あれだけいい試合ができるとは」と驚く圧勝劇で勢いを加速させた。

 年齢は5歳差だが、年上の森薗が「足して2で割るとちょうどいい」と語るように、息の合ったコンビだ。「楽しもう」を合言葉に試合中は笑顔が絶えない。この日は試合開始が午前9時半。普段は練習1時間前に起床する伊藤が「今日は7時。ホテルでアップしてすごく足が動いた」と胸を張ると、森薗は「僕は5時。試合の4時間以上前に起きてないと体が動いても頭がさえてこない失敗談があるので。見習ってもらいたい」と注文。「7時も早い方だから許して!」と伊藤が肩をすくめるなど軽妙な掛け合いも止まらない。

 準決勝は大島・早田組と激突する。森薗は昨年の世界選手権で大島と男子ダブルスを組んで銀メダル。伊藤は「みまひな」で女子ダブルスに出場し、銅メダルに輝いた。ダブルスの名手同士がパートナーを替え、年始には2日間、福岡で合同合宿を行ったが、勝負は互角だったという。ペアの愛称は「募集中です」と口をそろえた2人が、注目の対決に臨む。(林 直史)

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