【全豪テニス】杉田祐一、4時間33分大熱戦も力尽きる「悔しいけれど、しょうがない」

スポーツ報知

◆全豪オープン第3日 ▽男子シングルス2回戦 カロビッチ3―2杉田祐一(17日・メルボルン)

 男子シングルス2回戦で世界ランキング41位の杉田祐一(三菱電機)は同89位のイボ・カロビッチ(クロアチア)に6―7、7―6、5―7、6―4、10―12で競り負けた。西岡良仁(ミキハウス)も敗れ、同種目の日本勢は姿を消した。女子ダブルス1回戦で二宮真琴(橋本総業)・キチェノク組と日比野菜緒(ルルルン)・ユラク組はともに敗退した。

 試合時間は実に4時間33分。合計のゲーム数は70に達する大熱戦となったが、杉田は最終セットの第22ゲームで力尽きた。カロビッチに53本もエースを浴び、わずか1度しかブレイクできず「風がなくて相手のサーブの精度が落ちず、ピンポイントでエースが来た。悔しいけれど、しょうがない」。前日までの強風がやんだ運のなさを自分に言い聞かせた。

 長身211センチの相手が放つ高速サーブに苦しんだ。杉田はサービスゲームを耐えてキープし、後がなかった第4セットを奪い返して最終セットに持ち込んだが、第2ゲームで4度のブレイクの好機を生かせなかった。手詰まりの状態が続いた展開で徐々に第1サーブの確率が落ち、第21ゲームを奪われ「早い段階でのチャンスをものにしたかった」と悔やんだ。

 世界ランキングでは格上の41位だったが、4大大会でまたも32強に届かなかった。昨季はツアー大会で初優勝し、今季は全豪の1回戦で初めて世界のトップ10選手のソック(米国)を倒した勢いも通じず「こういう選手に勝たないと(世界ランクの)維持さえできない」と歯がゆそうだった。

 ◆日本人のテニス4大大会での大熱戦 1963年ウィンブルドン2回戦でカーペンターと対戦した石黒修は6―2、3―6、6―3で迎えたマッチタイブレイクで17―15で勝利。清水善造は20年ウィンブルドンオールカマーズ決勝(現在の準決勝に相当)で4―6、4―6と取られた末に11―13で敗れた例などがある。

スポーツ

×