石川佳純、「決勝に行くまでが大変」粒高のラバー使用の相手選手に苦戦

スポーツ報知
女子シングルス4回戦、第5ゲーム、サーブを放つ石川佳純。準々決勝に進む

◆卓球 全日本選手権第4日(18日・東京体育館) ▽女子シングルス4回戦 石川佳純(全農)4―2阿部愛莉(早大)

 2年ぶりの優勝を目指す石川が、初戦からたっぷり冷や汗をかいた。2―0にした後で2ゲームを奪い返され、第5ゲームも8―9に。ネットに当たって落ちてきたボールを何とか返したが、強打を打たれ、8―10まで追い詰められた。眉間にしわをよせ、険しい表情で「スマッシュは打たないで、何とか1本でも多く入れよう」と切り替え、12―10で逆転。優勝したかのように両手で大きくガッツポーズをみせて立ち直り、勝利を収めた。

 阿部は四天王寺高の後輩。やりづらさに加えて、石川にとって「使ってる選手と対戦するのは5年ぶり」というほど珍しい粒高のラバーを使用している。先に2ゲームを取っても「対応しきれていない。(強く)打ったら全部入らない。調整できていない」と不安ばかりがよぎっていた。

 内容に納得いかなかったのか、取材に応じる目にはうっすら涙が浮かんでいた。現役最多4度の優勝を誇るとはいえ、平野美宇ら年下が台頭し「レベルが上がっている。決勝に行くまでが大変」と痛感している。「いいところ、悪いところを反省して、納得できるプレーをしたい」。女王の座奪回へ、まずは本来の感覚を取り戻したい。

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