日野自動車、創部68年で初昇格

スポーツ報知
NTTドコモを破ってトップリーグ昇格を決め、大喜びの日野自動車の選手たち

◆ラグビー トップリーグ入れ替え戦(20日、ヤンマースタジアム長居ほか)

 トップチャレンジ(TC)2位の日野自動車がトップリーグ(TL)15位のNTTドコモを20―17で破り、初昇格を決めた。NTTドコモは1季でTCへ再降格。宗像サニックス(TL13位)は九州電力(TC4位)を下し、コカ・コーラ(TL14位)は三菱重工相模原(TC3位)と引き分け、いずれも残留。ホンダ(TC1位)の自動昇格と近鉄(TL16位)の自動降格は決定済み。

 1950年の創部から68年で初昇格を果たし、日野自動車フィフティーンは抱き合って喜びを爆発させた。後半39分から約7分間に及ぶNTTドコモの47次攻撃をタックルで阻止。PG献上も許されないラストプレーで、分厚いディフェンスを見せた。フッカー広川三鶴主将(32)は「全員で体を張り続けて負けない感触があった」と胸を張り、細谷直監督(53)も「最後はこれぞラグビー。楽しかった」と感激した。

 ここ1、2年でロック村田毅(29)、フランカー佐々木隆道(34)ら元日本代表5選手が加入。雰囲気が引き締まり「RTP」(リターン・トゥ・ポジション)の合言葉のもと、倒れてから起きて走り出すまでの時間を極力短くした。村田は傷だらけの顔で「チームも自分も成長できた1年。もっとRTPが浸透しないと」と来季を見据えた。(田村 龍一)

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