水谷隼、10度目の日本一ならず 「中国の選手と同じくらいのレベル」と張本に脱帽

スポーツ報知
男子シングルスで準優勝の水谷(左、右は初優勝の張本)

◆卓球 全日本選手権最終日(21日・東京体育館) ▽男子シングルス決勝 張本智和(エリートアカデミー)4―2水谷隼(木下グループ)

 10度目の日本一を狙った絶対王者・水谷隼(28)だったが、驚異の成長を見せた張本に敗れ、自身が持つ17歳7か月の最年少V記録も塗り替えられた。「1ゲーム目が大事だと思っていたが、そこで取れなくて流れが行ってしまった。思い切りがあって、僕の方が縮こまった」と、圧倒されたことを認めた。昨年6月の世界選手権に続いて、金星を献上。「世界選手権とは比べものにならないくらい成長している。中国の選手と同じくらいのレベル。彼が100%の力だったら何回やっても勝てない」と、脱帽した。

 特に強烈だったのはバックハンドで「世界でも樊振東(ファン・ジェンドン)と同じように脅威」。世界ランク2位で、強烈なバックハンドを得意とする中国の名手になぞらえた。

 「張本が出て来る前に自分がたくさん優勝しておいてよかった。それぐらい強い」とまで漏らした28歳。「悔しさもあるが、持てる力は出し切れた」と、敗戦を受け止めた。

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