先輩が語る張本智和の素顔 目覚ましでは起きず、練習でも強気に注文

スポーツ報知
気合の表情でショットを放つ張本(右は水谷)

◆卓球 全日本選手権最終日(21日・東京体育館) ▽男子シングルス決勝 張本智和(エリートアカデミー)4―2水谷隼(木下グループ)

  男子シングルスで張本智和(14)=エリートアカデミー=が史上最年少優勝を成し遂げた。決勝では昨年の世界選手権2回戦で勝利して以来の再戦となった、今大会4連覇中の水谷隼(28)=木下グループ=を4―2で撃破した。

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 今大会で張本とダブルスを組んだ宇田幸矢(16)はエリートアカデミーの先輩で、寮は同部屋で過ごす。張本は起床の30分前に目覚ましをかけるが起きない。「周りが起きて、アラームより小さい声で名前を呼ぶと起きる。わざとだと思います」と手を焼いている。だが練習場では後輩らしく、率先して朝の掃除をしているという。

 プレー中は先輩でもお構いなし。国際大会でペアを組んだ木造勇人(18)=愛工大名電高=がチキータ(攻撃的バックハンドレシーブ)を主張すると「さっきから入ってないのでフォアで普通に返してください」とバッサリ。普段は居残り練習に付き合う優しい先輩も、カチンときて言い合いになった。「弱い頃から組んでいたけど、一つ一つのプレーの質が上がっている。もう実力は追い越されたかな」と脱帽した。

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