日本、1勝2敗もエース頼みからの脱却に期待…デビス杯

スポーツ報知

 ◆テニス 男子国別対抗戦 デビス杯 ▽ワールドグループ1回戦 日本―イタリア第3試合 ボレリ、フォニーニ3(7―5、6―7、7―6、7―5)1マクラクラン・ベン、内山靖崇(3日・盛岡タカヤアリーナ)

 日本は全豪4強のマクラクラン・ベン(25)と内山靖崇(25)=北日本物産=のペアが敗れ、1勝2敗と追い込まれた。

 第1セットは第7ゲームで先にブレイクチャンスを作ったが生かせず、5―6の第12ゲームのピンチで、フォニーニに思い切り強打をたたき込まれた。第2セットは第3ゲームの30―40の場面で、「(前衛の)フォニーニがプレー中に声を出した」(岩渕聡監督)との判定。ラッキーな形で先行したが追いつかれ、タイブレイクに。相手のダブルフォルトもあり、奪取に成功した。しかし第3セット6―5の第12ゲームで2度のブレイクチャンスを生かせず、タイブレイクも落とした。3時間37分の奮闘も実らず、15年全豪優勝ペアに屈した。

 長年、ワールドグループでのダブルスは弱点と言われてきた。入れ替え戦を含み、ワールドグループでの24戦で、ダブルスの勝利は4度のみ(1921年熊谷一弥、清水善造、2007年鈴木貴男、岩渕聡、2014年錦織圭、内山靖崇、2016年錦織圭、杉田祐一)。今回欠場した錦織圭(28)=日清食品=に頼る部分が大きかった。

 昨年9月の入れ替え戦ブラジル戦からダブルスを専門とするマクラクランが代表入りし、状況は一気に変わった。自らもダブルスで活躍した岩渕聡監督(42)は「彼が入って、ダブルスが固定できた。初めてこのレベルで、ダブルスで勝ちにいける」と期待を寄せる。今回敗れはしたが「世界レベルに対して紙一重、あと1ポイントというファイトをみせてくれた」と期待値は変わらない。エース頼み脱却の希望が見えた一戦だった。

スポーツ

×