錦織圭、右手首故障からの復帰2大会目で決勝進出 

スポーツ報知

◆男子テニス・チャレンジャーツアー ダラス選手権 第5日▽シングルス準決勝 錦織2―0荘吉生(台湾)(2日、米テキサス州ダラス)

 世界ランク27位の錦織圭(28)=日清食品=が決勝に進んだ。3連戦となった準決勝で世界234位の荘吉生(28)=台湾=をストレートで下し、ツアー下部大会では10年11月の米ノックスビル以来の優勝に王手をかけた。決勝(日本時間4日)で、同158位のマッケンジー・マクドナルド(22)=米国=と対戦する。

 錦織が右手首故障からの復帰2大会目で、勝敗以上の収穫を手にした。3連戦となった準決勝で、勝負どころでプレーの精度を上げる冷静な試合運びを見せた。疲れはあるが「今日まで(休養日を挟まず)3戦連続で戦ってきて、手首の調子が先週よりいい。それが一番いい証拠」と明るい表情を見せた。

 決勝で対戦するマクドナルドは1月の全豪オープンで予選を突破。2回戦で世界ランク3位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れたがフルセットまで持ち込んだ。12日開幕のニューヨーク・オープンでツアー大会復帰を予定する錦織にとって、現状を測る相手として不足はない。ツアー下部の2大会は「練習」で結果を求めてはいなかったが、「相手のレベルが上がるので自分もギアを上げないと」と闘争心に火がついた。戻りつつある試合勘と勝利への欲で、復帰を飾るタイトルを手にする。

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