V2決定から一夜のトナミ運輸、全勝締め逃す

スポーツ報知
スマッシュを決め雄たけびをあげるトナミ運輸の保木(右は小林)

◆バドミントン S/Jリーグ ▽男子 日本ユニシス2(単0-1、福2-0)1トナミ運輸(4日、墨田区総合体育館)

 3日に2連覇が決まった男子のトナミ運輸は、日本ユニシスに1―2で敗れて6勝1敗となり、昨季に続く全勝優勝はならなかった。第1ダブルスで園田啓悟、嘉村健士(ともに27)組が0―2で敗退。続くシングルスで主将の武下利一(28)が2―0で勝って五分に戻したが、第2ダブルスで保木卓朗、小林優吾組(ともに22)が0―2で敗れ、最終戦で初黒星を喫した。最高殊勲選手賞は、保木、小林組が受賞した。

 歓喜の優勝から1年。今季は苦笑交じりの2連覇となった。嘉村は「連覇を目標にやってきたが、全勝で終わりたかった」と第一声。小林も「率直に今、優勝したという実感はあまりない」と、威勢のいい言葉はなかなか出てこなかった。それでも主将の武下は「しっかり全員で戦って優勝をつかんだ」と強調。日本代表勢が遠征で不在の大会でも、他のメンバーで勝ち抜いたチームの底力を評価した。

 「勝てば優勝」だった1年前の最終戦とは、モチベーションが大きく違った。トナミの試合がなかった3日に、2位の日本ユニシスが1ゲームを落とした(2―1で勝利)ため、獲得マッチ率で一足早く優勝が確定。荒木純監督(51)は「今日の負けは、昨日(優勝が)決まったからです。それ以外はないと思っている。うまくチームをまとめられなかった監督の責任」と自嘲(じちょう)気味に語った。

 日本代表5人勢ぞろいで臨んだが、ダブルス2組がともにストレート負け。世界ランク5位の園田、嘉村組は、第1ゲームでいきなり0―7とリードを許すなど、13―21、11―21で完敗した。嘉村は「勝つための準備はしてきたが、どこかで気持ちが入っていない部分があったのかも」と敗因を述べた。

 リベンジの舞台は、来月に用意されている。3月24、25日に、リーグ上位4チームが出場する「トップ4トーナメント」(ゼビオアリーナ仙台)が開催される。「また『打倒ユニシス』のチャンスがあると思う。今度は勝ちたい」と指揮官。次こそ歓喜の優勝にする。(勝田 成紀)

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