【Bリーグ】富山、緊急事態でゾーンDF解禁…4連敗の中で光明

スポーツ報知
第3Qにゾーンディフェンスで守るグラウジーズの選手たち

◆プロバスケットボールB1リーグ 千葉88(25―16、15―14、23―22、25―13)65富山(11日・富山市総合体育館)

 中地区2位の富山グラウジーズは、65―88で東地区2位の千葉に敗れた。5連勝後の4連敗で、借金は2となった。全日本選手権2連覇中の千葉を相手に序盤から大苦戦。今季最高の4101人が詰めかけたが、千葉の帰化選手も止められず、最後は大敗となった。ミオドラグ・ライコビッチHC(46)は「現実的に日本で一番強いチーム。チャンスを生かせなかった」と振り返った。

 敗れはしたが、ゾーンディフェンス“解禁”で光明も見えた。「マンツーマンは絶対的なスタイル」と掲げ、今まではゾーンは限定的に使うのみ。しかし、この日は第2クオーター(Q)終盤でゾーンが効果的に機能。「ファウルが重なり、ゾーンを敷かざるを得なかった」と指揮官。第3Qは最初からゾーンを使って相手攻撃を止め、一時は2点差まで猛追した。

 ゾーンの練習はほとんどしていないが、シューティングガードの大塚裕土(30)は「試合中に話し合って修正できた」と手応えをつかむ。次戦は中地区1位の強敵・三河となるが「帰化選手がいるのでゾーンが必要になるかも。一人一人が守るエリアを理解してほしい」と指揮官。新ディフェンスも切り札に連敗脱出を図る。(中田 康博)

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