ビーチバレーのレジェンド熊田康則カップ…山本ゆうじリポート

スポーツ報知
レジェンド熊田康則氏

 ビーチバレーの“レジェンド”熊田康則氏(54)が指導普及に務める「熊田康則カップ」が17日、横浜海の公園ビーチバレー常設コートで行われた。ビーチバレーを追い続けてきた東京マラソンDJの山本ゆうじがリポートする。

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 80年代バレーボールインドアでソウル五輪にエースとして出場し、ビーチバレーでも2回の日本一に輝くレジェンド熊田康則が、ビーチバレー一般大会のカップ戦を行った。会場となった横浜海の公園には小中学生から一般まで60人以上の参加者が集まった。

 「94年の引退以降、今でもインドアは続けてます。ビーチは試合するのは5年ぶり。最近半年ぶりにボールを触ったけど楽しいね」と話す熊田は、現役時代はポジションはレフトだったが、現在はライトからプレーする。

 「ビーチを始めてからいろいろな可能性を試しているうちにライト打ちも習得したんだ。そうしたプレイが広がるのもビーチの魅力だね」長女の美愛(みのり)さんもビーチバレー選手として国内外で活躍中だが、最近のビーチバレーについて「僕らの時は選手同士がまとまっていたね。今は個々がバラバラ。日常のあいさつや声がけもできない選手もいる。プレーに関しては強打、強打が多い。ビーチはもっと頭脳的なスポーツ。力と頭の配分を考えてない」と苦言を呈す。

 これからの夢を尋ねると「来年沖縄に移住します。一年中ビーチバレーができる環境の中でクラブチームを作り全国に展開したい。将来ビーチバレーのプロリーグが出来たら最高ですね」と思い描いている。

 五輪種目とは言え日本では認知度が少ないビーチバレー。砂の上で素足で2×2でプレーするビーチバレーは、スパイク、レシーブ、ブロックとプレーしなければいけない。そこにはバレーボールの技術の全てが凝縮されている。体力、知力、そしてテクニックの3拍子が必要だ。

 その全てにおいてトップとして君臨したレジェンドの思いは現役時代同様に熱かった。熊田康則まだまだ闘魂なのである。(Sports DJ 山本ゆうじ)

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