大坂4強!伊達以来日本勢22年ぶり…16年全米準V世界5位プリスコバを2-0撃破

スポーツ報知
大坂なおみの勝ち上がりと予想対戦表

◆テニス BNPパリバ・オープン第8日 ▽女子シングルス準々決勝 大坂2(6―2、6―3)0Ka・プリスコバ(14日・米カリフォルニア州インディアンウェルズ)

 女子シングルス準々決勝で、世界ランク44位の大坂なおみ(20)=日清食品=が同5位のカロリナ・プリスコバ(25)=チェコ=を破った。最初のゲームでブレイクに成功すると、ラリーでも精度の高いショットで16年全米オープン(OP)準優勝の実力者を圧倒した。この大会の日本勢4強は96年の伊達公子以来。「(錦織)圭に続きたい」と大きな目標を口にし、16日(日本時間17日)の準決勝では同1位のシモナ・ハレプ(26)=ルーマニア=に挑む。

 大坂が世界5位の難敵を倒し、ツアー初優勝にまた一歩近づいた。シャイで控えめな20歳は「決勝へ進んで勝てればもっとうれしい。圭に続きたい」と珍しくハッキリと目標を口にした。

 今大会で初めて自分より身長が高い186センチのプリスコバは、打ち下ろすサーブと直線的な弾道のショットが武器。パワーのある大坂は昨年8月の対戦で途中棄権で敗れたものの、相性の良さを感じていた。肌寒い夜の試合に長袖で登場した相手に対し、ノースリーブでエンジン全開。最初のゲームをブレイク。リターンでプレッシャーをかけ、ラリーは下がらずカウンターで仕留めた。第1セットは第1サーブから92%もの得点に成功した。試合を通じて単純なミスは22本と相手の29本より少なく、決定打は3つ上回る17本。数字上も完勝した。

 準決勝で挑むハレプはリターンがうまく、1月の全豪オープンでは付け入る隙がなかった。「誰が相手でもベストなプレーをするだけ」。4大大会に次ぐ規模の大会で、相手は世界NO1。過去3戦全敗だが、安定感が出てきた今なら2か月前の雪辱も夢ではない。

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