【Bリーグ】89ERSがブザービーターで“天敵”に逆転勝ち

スポーツ報知
シュートチャンスをうかがうチョル(右)

◆プロバスケットボール B2リーグ第23節 仙台68-66山形(18日・カメイアリーナ仙台)

 東地区4位の仙台89ERSは、同地区3位の山形ワイヴァンズに68―66で逆転勝ち。今季5連敗を喫していた“天敵”から初勝利を挙げた。同地区首位を独走する秋田ノーザンハピネッツは、中地区首位のFE名古屋に勝ち18連勝。地区優勝へのマジックを「3」とした。

 ボールがリングに吸い込まれるのとほぼ同時に、終了のブザーが鳴った。66―66で迎えた第4クオーター(Q)残り4秒…。ラストプレーの戦術を確認するタイムアウト後、仙台のPG志村雄彦(35)が右サイドから出したボールを受けたPFアンジェロ・チョル(24)が、ゴール下の左からシュートを決めた。

 「AC(チョル)が狙うところじゃなかった。(パスを返してもらい)自分がシュートを打とうと思っていた」と志村。しかし、チョルは「4秒しかなかったし、アタックしやすい位置にいたので迷わず行った」と控えめに笑った。

 それでも、今季5連敗を喫していた山形に劇的初勝利だ。第3Q途中に最大15点差をつけられたが、第4Qに入るとPG石川海斗(27)が3点シュートを連続で決め、志村も終盤、片手で投げるような不格好なシュートをリングにねじ込み、逆転の流れを作った。

 「最後は気持ちだった」。高岡大輔ヘッドコーチ(36)の執念が選手に乗り移っての勝利だった。(須貝 徹)

スポーツ

×