【杉山愛の目】大坂の初V「チャンスは逃さない緩急の良さが強さの源」

スポーツ報知

◆テニス BNPパリバ・オープン ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ2―0ダリア・カサキナ(18日・米カリフォルニア州インディアンウェルズ)

 大坂選手は攻守の判断力が見事でした。打ち込みたくなる局面でも、確率を意識したショットで確実に主導権を握っていく。相手の立場にしたら、好打にも深い返球が来たり、切り返しも鋭い。見た目以上にプレッシャーを感じるわけです。左右に振られて体勢を崩した時も、体幹の強さやフットワークで対応していました。我慢はするけど、チャンスは逃さない緩急の良さ。これが強さの源です。

 4大大会に向けては、可能性しか感じないです。出場者の顔ぶれは今大会とほぼ同じ。唯一違う点といえば、試合中にコート上でコーチから助言が受けられないこと。普段からしっかり話し合っておくことが大事です。サーフェス(コート表面)はハードコートが一番好きだと思いますが、クレー(全仏)や芝(ウィンブルドン)でも十分戦える技術を持っています。(元ダブルス世界ランク1位)

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