プレー成熟の大坂なおみに「天真らんまんさは、そのままでいてほしい」

スポーツ報知

◆テニス BNPパリバ・オープン ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ2―0ダリア・カサキナ(18日・米カリフォルニア州インディアンウェルズ)

 昨年9月、大坂が全米オープン3回戦で敗れた時に「精神的な成長が必要」と書いた。わずか半年で、ここまでの結果が出るとは想像していなかった。

 成長を最も感じたのが今大会の4回戦。自分より少しランクが下のサカリ(ギリシャ)に緩急で揺さぶられ、セットカウント1―1に追いつかれた。周囲が「完璧を求めすぎる」と評する性格。今まではミスをする自分にイライラし、強引に打ちにいって自滅していた。ところが最終セットは力任せにならず、ラリーを組み立てる冷静さがあった。下から向かってくる相手をはね返す強さを見せてくれた。

 16年に勢いでトップ50まで駆け上がった時とは違う。心技体がそろって、この結果に結びついたのだろう。プレーが成熟していくのはうれしいが、今回のコート上のインタビューのような天真らんまんさは、そのままでいてほしい。

(テニス担当・大和田 佳世)

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