佳純「優勝できて本当にうれしい」カット対策実り7か月ぶりワールドツアーV

スポーツ報知

◆卓球ワールドツアー ドイツ・オープン最終日 ▽女子シングルス決勝 石川4―1徐孝元(25日・ブレーメン)

 女子シングルス決勝で世界ランク3位の石川佳純(25)=全農=が、同15位の徐孝元(31)=韓国=を4―1で下した。17年8月のブルガリア・オープン以来のワールドツアー優勝で通算8勝目。

 石川が昨年の世界選手権(個人戦)混合ダブルス金メダルを獲得したドイツで、7か月ぶりのワールドツアー優勝を果たした。「私にとってすごく運がいい場所なので、優勝できて本当にうれしい」と笑みを浮かべた。

 準決勝で鄭怡静(台湾)に4―3で競り勝って迎えた決勝。カット主戦型の相手に対し、左右への素早いフットワークで先手を取り、台を広く使ってフォアを打ち抜いた。リオ五輪3回戦でキム・ソンイ(北朝鮮)に敗れて以降、徹底的に強化してきたカット対策が実り、1ゲームしか落とさなかった。

 今大会のダブルスを制した伊藤ら年下が台頭し、20年東京五輪代表争いは激しい。同年1月時点での世界ランク上位2人が選出される見通し。現在は日本勢トップの3位にいるが「日本のレベルが上がってきて、世界の大会で勝つことはもっと大事になってくる」と覚悟している。今季はワールドツアー初戦のカタール・オープンで4強に入り、今大会も陳幸同ら中国2選手を退けた。世界の舞台で結果を出し続け、東京五輪への道を一歩ずつ進む。

スポーツ

×