佳純、準決で女王に力負け 3決に勝ってW杯へ

スポーツ報知
準決勝で中国の陳夢に敗れた石川

◆卓球 アジア杯第2日 ▽女子準決勝 陳夢4―1石川(7日・横浜文化体育館)

 世界ランク3位の石川佳純(25)=全農=は、準決勝で同1位の陳夢(中国)に1―4で敗れ、自身初の決勝進出を逃した。8日の3位決定戦で日本勢唯一の表彰台を死守し、世界選手権団体戦(29日開幕・スウェーデン)につなげる。6日の男子1次リーグで同1位の樊(はん)振東(中国)を撃破した張本智和(14)=エリートアカデミー=は、準々決勝で敗退。8日の5位決定戦で丹羽孝希(23)=スヴェンソン=と対戦する。

 果敢にラリー戦を挑んだ石川だが、世界1位・陳のパワーに押し込まれた。第5ゲーム9―9から、狙いすましたフォアがわずかにアウトになると、しゃがみ込んで悔しがった。

 「第5ゲームはリードしていたので…。厳しい中でも勝たないと」。日本勢唯一の4強入りとはいえ、反省が口をついた。

 同じ横浜開催の2009年世界選手権では、16歳でシングルス初出場で8強入り。当時の会場は横浜アリーナだったが、「25歳になって成長したところを見てもらいたい」と話していた。第3ゲーム途中からは長いサーブを駆使し、相手のリズムを崩して意地の1ゲームを奪った。

 8日の3位決定戦は、世界8位の鄭怡静(台湾)と対戦。勝てばW杯(9月・中国)の出場も決まる見込みで、「笑顔で終われるようにしたい」。世界選手権団体戦へ弾みをつけるためにも、白星で締めたい。(小沼 春彦)

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