張本、丹羽に逆転勝ち5位 打倒・中国へ「一つでも貢献したい」

スポーツ報知
丹羽との5位決定戦で、ジャンピングスマッシュを放つ張本

◆卓球 アジア杯最終日 ▽男子5、6位決定戦 張本4―3丹羽(8日・横浜文化体育館)

 世界選手権(29日開幕・スウェーデン)日本代表対決は、張本智和(14)=エリートアカデミー=に軍配が上がった。5、6位決定戦で丹羽孝希(23)=スヴェンソン=と対戦。3―1の第5ゲームで10―7から追いつかれ、最終ゲームで8―10と逆にマッチポイントを握られたが4連続得点で逆転勝ちした。女子3位決定戦では石川佳純(25)=全農=が鄭怡静(台湾)に勝利。男子は樊振東、女子は朱雨玲(ともに中国)が優勝した。

 張本は追い詰められても冷静だった。第5ゲームで勝ちきれず最終ゲームまでもつれ、8―10の場面で丹羽がタイムアウトを取った。「作戦ないんだ」と見抜き、再開後に甘く入ってきたサーブを得意のチキータ(攻撃的バックハンドレシーブ)で仕留めて一気に勝利への流れをつかんだ。

 今大会で優勝した世界1位の樊振東から大金星を挙げたが、現在の世界ランクは日本勢3番手の13位に位置する。過去の五輪はシングルス2枠で、東京五輪を考えると最上位9位の丹羽、11位の水谷隼(木下グループ)は先輩であり「抜かないといけない」ライバルだ。激戦を制したことは大きな自信になる。共に戦う世界選手権は「頼もしすぎる先輩たちがいる。自分も一つでも貢献したい」。打倒・中国へ力を一つにする。

 丹羽孝希(マッチポイントを握ってから敗れ)「粘れたのは良かったが悔しい。(10―8でのサーブは)何を出しても負けていたと思う。相手が上」

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