みう、みま、ひな 花の高3トリオが世界卓球でそろい踏み 中国再び倒す

スポーツ報知
試合で着用する新しいユニホーム姿で意気込む(前列左から)平野美宇、石川佳純、丹羽孝希、水谷隼(後列左から)長崎美柚、早田ひな、伊藤美誠、張本智和、松平健太、大島祐哉(カメラ・竜田 卓)

 卓球の世界選手権団体戦(4月29日~5月6日、スウェーデン)に出場する男女日本代表が20日、都内で記者会見と壮行会に出席した。女子は同学年の平野美宇(18)=日本生命=、伊藤美誠(17)=スターツ=、早田ひな(17)=日本生命=がそろって代表入り。2016年の世界ジュニア選手権を制した「みうみまひな」トリオが、打倒・中国の再現を誓った。

 「みうみまひな」が初めて世界選手権団体戦でそろい踏みする。伊藤は16年クアラルンプール大会に出場して銀メダルを獲得しているが、平野と早田は団体戦は初出場。伊藤は「小さい頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間で、一緒に出たいなとは話していた。夢みたいというか、めちゃくちゃ楽しみですね。10代のうちに一緒に出られることになって、すごい幸せです」と胸を躍らせた。

 1971年名古屋大会以来の金メダルに向け、最大の壁はもちろん世界チームランク1位の中国だが、2000年生まれの高3トリオはジュニア時代に「打倒・中国」を成し遂げている。14年のアジア・カデット選手権、16年世界ジュニア選手権では、ともに決勝で中国を撃破して優勝。平野は「また優勝したいなっていうのと、すごいチームワークもいいと思うので、そこを生かして頑張りたい」と再現を誓った。

 “先輩”としての責任感も力になりそうだ。25歳で最年長の石川佳純が主将として引っ張る女子日本代表は5人の平均年齢が18・4歳と若いチームだ。14日に誕生日を迎えたばかりの平野が18歳、伊藤と早田は17歳。最年少でもおかしくないが、今回は15歳の長崎美柚が代表入り。早田は「自分たちよりもっと下の長崎選手が代表に選ばれたことで、年下でいられない責任感だったり、私生活でも見本となるように心掛けたい」と自覚を漂わせた。

 世界ジュニア優勝以降、3人はシングルスでも着実に実力を磨いてきた。平野は昨年の世界選手権で48年ぶりの銅メダルを獲得し、伊藤は1月の全日本選手権で史上最年少の3冠を達成。世界ランクで10位台をキープする早田も「3人で組むことで力が一つになって、それぞれのいいところが出る。そこで中国に勝つチャンスはあると思う」と闘志を燃やす。高3トリオが、シニアの舞台でも世界一への力となる。(林 直史)

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