オコエ妹・桃仁花がバスケ代表初招集！兄・瑠偉と一緒に東京五輪へ

　バスケットボール女子の日本代表合宿が２４日、都内で行われ、プロ野球楽天・オコエ瑠偉外野手（２０）の妹で、代表初招集のオコエ桃仁花（もにか、１９）＝デンソー＝も参加。「兄には負けたくない。（２０２０年）東京五輪に出られるよう頑張りたい」と闘志を燃やした。

　オコエ桃仁花が猛アピールだ。試合形式の練習では、スモールフォワードとして３点シュートや力強いドライブで果敢に攻めた。Ｗリーグの所属チームでも１年目から半分以上の１９試合に出場した期待の１９歳は、２年後を見据え「（東京）五輪に一歩近づいた。（合宿は）自分の成長につながったし、足りない部分も分かった」と充実感をにじませた。

　１８１センチの長身で５０メートル走６秒台。兄と同じくスピードが武器のひとつで、兄も「妹の方が運動能力が高い」と認めるほど。「兄から大きな段ボール箱が届いて、開けたら『うまい棒』が１本だけ入っていたことがある」と、イタズラを仕掛けられることもあるが「練習でつらい時に（思い出し）『頑張らなきゃ』って思える」と、励みになっている。

　競技を離れれば「仲がいい」友達のような兄も、アスリートとしては「一番、負けたくない相手」。高校時代は漠然としていた五輪の舞台も、代表候補となり「『五輪を目指していい』って自覚が芽生えた。今は自信を持って出たいと言える」。兄も野球で東京五輪出場も見据える。憧れの兄と２年後の夢舞台へ。今回招集されたのは５２人で、この中からＢチームとしてアジア大会（８月、ジャカルタ）に１２人、ＡチームとしてＷ杯（９月、スペイン）に１２人が代表で選出される。（小林　玲花）

　◆オコエ　桃仁花（おこえ・もにか）１９９９年２月７日、東京都生まれ。１９歳。中１から本格的にバスケを始める。明星学園高２年時にインターハイ３位。２０１６年にはＵ１７日本代表で世界選手権９位。昨年、デンソーアイリスに加入。今年、初めて日本代表候補に選出された。１８１センチ、７２キロ。趣味はアロマ。