世界卓球開幕!張本が“大会の顔”に選ばれる…水谷は背中に張りも出場OK

スポーツ報知
世界選手権の公式会見に臨んだ(左から)丁寧、ティモ・ボル、張本智和

 【ハルムスタード(スウェーデン)28日=林直史】卓球の世界選手権団体戦は29日に開幕する。日本代表は28日、男女とも試合会場のハルムスタード・アリーナで練習を行った。有力選手による大会の公式会見も行われ、日本からは張本智和(14)=エリートアカデミー=が出席。世界女王の丁寧(中国)、元男子世界ランク1位のティモ・ボル(ドイツ)と並び、世界的な注目を浴びる中で初の団体戦に臨む。

 世界選手権開幕への機運を高める前日の公式会見。主催者側が“大会の顔”として出席者に選んだのは、中国の世界女王・丁寧、ドイツの英雄・ボル、そして張本だった。14歳は世界からの注目度の高さをあらためて証明する光景に「光栄でうれしく思います」と恐縮。37歳のボルから「彼はこの年齢で既に世界でベストな選手の一人」と認められ、「緊張しているけど、目標は金メダル」と宣言した。

 自身初の団体戦に向け、上り調子だ。24日の現地入り直後は時差ぼけや疲労の影響で動きが鈍かったものの、「昨日(27日)の午後ぐらいからいい感じになって、今が一番調子がいい」と表情は明るい。試合会場の卓球台にも「結構、やりやすかった」と好感触をつかんだ様子。男子代表の倉嶋洋介監督も「体のキレもいいし、いいボールを打っている」と目を細めた。

 今大会は憧れの水谷隼(28)=木下グループ=と組む初の団体戦にもなる。「頼れる人がいるからこそ緊張が薄らいでしまうと思うけど、そこは個人戦と同じで負けたら終わりという気持ちでやらなきゃいけない」。昨年の世界選手権個人戦は史上最年少の13歳で8強入り。飛躍のきっかけとなった舞台で、今年も躍動する。

 男子のエース・水谷隼は背中の軽い張りのため、前日練習を欠席した。倉嶋洋介監督は「そこまで強くは張ってない。大ごとではないです」と初戦への影響はないと説明。「事前合宿から疲れがたまってきていたので、ちょうどいい休憩になるかなと思う」と前向きにとらえていた。

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