日本男子、6大会ぶりメダル逃す…準々決勝で韓国に1-3

スポーツ報知
日本男子の世界卓球成績

 ◆卓球・世界選手権団体戦第6日 ▽男子準々決勝 韓国3―1日本(4日、スウェーデン・ハルムスタード)

 【4日=林直史】日本男子は準々決勝で韓国に1―3で敗れ、6大会ぶりにメダルを逃した。水谷隼(28)、松平健太(27)=ともに木下グループ=、張本智和(14)=エリートアカデミー=を起用。1番手の張本がフルゲームで敗れ、2番手の水谷が1勝を挙げたものの、松平と2試合目となった水谷が連敗。順位決定戦は行われないため、5位で大会を終えた。

 49年ぶりの金メダルを目標に掲げた男子が、3時間を超える激闘の末、準々決勝で散った。表彰台を逃したのは、14位だった2006年ブレーメン大会以来6大会ぶり。第4試合で敗れたエース・水谷はがっくりと肩を落とした。お祭り騒ぎの韓国ベンチの横で、重苦しい空気に包まれた。

 二枚看板が韓国の鄭栄植に屈した。1番手の張本は第1ゲームを15―17で落とすも、気落ちすることなく2ゲームを連取。だが、初の世界選手権団体戦の舞台でサムソノフ(ベラルーシ)、黄鎮廷(香港)、荘智淵(台湾)ら各チームのエースを撃破し成長を見せていた14歳は、そこから2ゲームを失った。今大会2敗目を喫すると、床に倒れ込み悔しがった。

 水谷の意地も及ばなかった。張本の敗戦を受けた2番手で、昨年の世界選手権男子シングルス銅メダルの李尚洙と対戦。第4ゲームでは8―0からまさかの大逆転を許したが、フルゲームを制して1勝1敗の五分に戻した。だが、松平が敗れて回ってきた4番手で鄭に0―3と完敗した。

 1次リーグではイングランドに敗れた。この時、水谷は日本の現在地を「日本は強いチームですけど、どこにでも負ける可能性があるチーム」と受け止めていた。20年東京五輪に向け、厳しい現実を突きつけられた大会となった。

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