関学大、日大の反則行為に正式謝罪要求 来年度から定期戦廃止も…鳥内監督ら会見

スポーツ報知
正式な謝罪を求めた関学大アメフト部の鳥内秀晃監督(右

 アメリカンフットボールの関西学院大は12日、兵庫・西宮市内の同大学で、鳥内秀晃監督(59)と小野宏ディレクター(57)が会見し、6日の日大との第51回定期戦(東京・アミノバイタルフィールド)において、関学QB選手がボールを投げ終わってから2秒後に、背後の日大DL選手から受けたタックルによって負傷退場したことに関し、日大のチームとしての見解と正式な謝罪などを求めた。また、日大から誠意ある対応がない場合、今後の定期戦を行わない方針を示した。

 関学大によると、負傷退場したQB選手は膝軟骨損傷、腰の打撲で全治3週間と診断されたが、その後、左足のしびれも出てきたため、今後、精密検査を受ける予定だという。会見で鳥内監督は「これはスポーツの範ちゅうを超えている。あってはならないこと。これを認めるとスポーツが成り立たない」と怒り心頭。小野ディレクターは「普通に道を歩いていて、後ろから100キロの選手にタックルされることを想像して頂きたい」と生命に関わる重篤な事故につながる可能性があったと訴えた。

 日大DL選手はその後も2度の反則を犯し、退場処分となった。関東学生アメフト連盟は10日、当該DL選手の対外試合の出場を禁止、日大の指導者を厳重注意とした。

 関学大は10日、日大の部長、監督宛ての抗議文書を送付。日大アメフト部は公式ホームページ(HP)に謝罪文を掲載しているが、関学大は直接謝罪よりも先にHP上での謝罪文で済ませたことに不信感を募らせた。11日、日大コーチから関学大アメフト部スタッフに「DL選手を連れて謝罪に行きたい」という主旨の電話が入ったが、「抗議文書に対する日大アメフト部の正式な回答を待ちたい」とこれを保留した。

 関学大と日大は共に学生アメフト界の名門。「青の関学」、「赤の日大」として長年のライバル関係にあり、大学日本一を決める甲子園ボウルでも、最多となる29度対戦している。

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