アメフト悪質タックルの日大監督に関学大監督憤る「なぜベンチに戻さなかったのか」

スポーツ報知
会見する関学大・鳥内監督(右)と小野ディレクター

 6日のアメリカンフットボール定期戦で、無防備なクオーターバック(QB)に対して日大選手が背後から悪質なタックルを仕掛けた問題で、関学大アメフト部の鳥内秀晃監督(59)と小野宏ディレクター(57)が17日、兵庫県西宮市の同大学で会見した。

 日大からは15日付で、内田正人監督(62)らの連名で、問題のプレーについて「ルールに基づいた『厳しさ』を求めた」「指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質」などと説明する回答書が送られており、約150人の報道陣にそのコピーが配られた。

 その上で、鳥内監督は内田監督に対し「現実にあの場所におられて、責任者として見ている。あのプレーが起こった後、なぜ(選手を)ベンチに戻し、求めている厳しさではないと言わなかったのか」「あれを受け入れたら、スポーツが成り立たない」と憤った。

 さらに「非常に悪質なので、責任者が次の日などに直接、謝罪するなりすべき。同じ指導者として到底受け入れられない」と、いまだに“貝”になっている姿勢を批判した。日大側にはプレーのさらなる真相解明や直接謝罪を求め、24日までに再びの回答を求めた。鳥内監督は「すぐにでも謝罪すべきだった。後手後手に回った」「コーチが監督に意見を言えない可能性がある。それで選手を守れるのか」と感想を述べた。

 12日の1回目の会見の10倍以上の報道陣に、鳥内監督は「こんな形でアメフトが社会問題として取り上げられ、残念」。本場アメリカでも選手の脳しんとう対策など安全・安心面を強化している流れがあり、故意とみられるラフプレーに警鐘を鳴らし、「常々選手には言ってますが、ウチのチームでは、あんなに汚いプレーはあり得ない」と語気を強めた。

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