日大・内田監督が辞意表明 悪質タックル問題で関学大に謝罪

スポーツ報知
一連の騒動を謝罪する日大・内田監督

 6日の定期戦(東京)での日大アメリカンフットボール部DL選手による悪質な反則タックルで関学大QB選手が負傷した問題で、日大・内田正人監督(62)が19日、辞任を表明した。この日、関西圏で関学大関係者と会い、直接謝罪した内田監督は、騒動後初めて公の場に現れ、大阪空港で報道陣に対応。「この問題は全て私の責任。関学大の皆さんにもお伝えしましたが、日大アメフト部の監督を辞任いたします」と無数のフラッシュを浴びながら深々と頭を下げた。一問一答は以下の通り

 ―関学大との会合には誰が出席したか。

内田「出席者(の公表)に関しては関学大の皆さんのご迷惑になるので、お許し願いたい」

 ―謝罪内容は。

 「一連の問題は監督である私の責任であると謝罪した」

 ―悪質なタックルが誰の指示で行われたのか。

 「それは関学大から質問状(10日発送の抗議文)が届いており、真しに調査し、回答させて頂きたい」

 ―内田監督自身の指示ではないと既に否定しているが、原因は何か。

 「原因に関しては全て私の責任。試合を行っているということは監督の責任」

 ―監督自身の指示ではないのか。

 「それは関学大へ(24日までに提出する)文書で回答する。(関東学生)連盟では規律委員会が行われており(処分を)真しに受け止めたい」

 ―ここまで監督が公の場に現れなかったがなぜか。

 「みなさまにご迷惑をおかけした。まず関学大に直接謝罪するのが先と考えた。誠に申し訳ない」

 ―いつ辞任を決意したのか。

 「問題が起こった時点で、やはり若い学生の将来のために、私が辞任して、新しい日大を作っていかないといけないという考えがあった。だが、関学大に直接おわびする前に辞任してしまうと、誠意がない。おわびの後に辞任と考えた」

 ―辞任を日大の学生に説明したのか。

 「まだしていない」

 ―これだけの社会問題になったが。

 「それは私の責任。弁解もしない。おわびするだけ」

 ―何日付の辞任か。

 「私の考えは固まっており、きょうでも、明日でも。書類上の問題」

 ―日大DL選手に『1プレー目で壊せ』と言ったのは事実か。

 「それも文書でお答えしたい。あまりにも大きな問題なので。ネット上などに書かれていることなどを処理しきれていない。それを精査して関学大に答える」

 ―退場後の選手にとがめる様子がなかったが。

 「それも私の判断の悪さ。その時は注意していない」

 ―なぜか。

 「私の責任。それも連盟、関学大にお答えしたい」

 ―反則したDL選手は。

 「本人はSNSなどでたたかれ、私が見た限り、気持ちの上でまいっている」

 ―アメフトのイメージダウンについては。

 「私は辞任するが、フットボールの良さは関係者、見る方々にもっていただきたい。それを挽回するのは我々の使命」

 ―反則した選手は退部するのか。

 「私の方にその連絡は来ていない」

 ―きょう関学大側に謝罪を受け入れられたのか。

 「それは関学さんが判断すること。私が判断することは、おこがましい。全て関学さんの判断に委ねたい」

 ―時間にして何分ぐらいの会合だったのか。

 「内容は、私の口からは言えない」

 ―辞任する日大スタッフは内田監督だけか。

 「これはすべて私の責任なので…」

 ―部の今後の活動は。

 「いまコーチと選手が真剣に話し合っている」

 ―アメフト部監督以外の日大の職(常務理事の去就は)どうするのか

 「…」

 昨季の大学日本一チーム監督が春シーズンにピッチ内で起きた“不祥事”で辞任。アメフト界に与えた打撃は、はかりしれない。

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