【Bリーグ】富山の逆転負けで残留スルリ…来季もB1で戦うには?行方を解説

スポーツ報知
横浜に惜敗し、肩を落とすグラウジーズの選手たち

◆プロバスケットボール B1残留プレーオフ ▽2回戦 横浜79―76富山(19日、東京・片柳アリーナ)

 リーグ15位(中地区5位)の富山グラウジーズは、76―79でリーグ16位(中地区6位)の横浜に惜敗し、B1残留決定はお預けとなった。パワーフォワードのサム・ウィラード(29)が26得点14リバウンドと奮闘。第4クオーター(Q)は最大9点をリードしたが、横浜の猛追に遭い、試合終了まで残り1分10秒で勝ち越しを許した。再逆転を目指したが、あと一歩及ばなかった。

 76―79で迎えた第4Q終了まで残り5秒、エースの宇都直輝(26)が、こぼれ球を拾って3点シュートを放った。シュートは無情にもリングに弾かれ、そのままゲームセット。観客2887人のうち、約4割を占めた富山ファンの後押しも及ばなかった。宇都は「たくさんの人に支えられていると感じた。勝てたゲームだっただけに、みんな落ち込んでいます」と肩を落とした。

 粘り強く戦い抜いた。序盤は不用意なファウルやシュートミスが重なり、第2Qには最大16点のビハインド。シューティングガードの大塚裕土(30)は「どんな差がついても、やるしかない。マイナスなことは考えなかった」と集中力を維持。第3Qは持ち味の堅守でリズムを取り戻し、第4Qには9点をリードした。だが、攻撃ペースを緩めると、横浜の猛追を許した。宇都は「最後に締め直すことが出来なかった。僕の責任です」と話した。

 今季リーグ60試合で、9試合が3点差以内で敗れている。この日も終盤のセットプレーで、意思疎通できなかった場面も。「準備不足で細かい動きが通じていなかった」と大塚。今季はセットプレーがかみ合わず、接戦を落とすことも多かった。「残り1分でうまくプレーできれば、チャンピオンシップを狙えるところにいた」と振り返った。

 FE名古屋がB2プレーオフで4位になれば、27日はB2熊本とB1B2入れ替え戦で戦う。「自分たちにはB1で戦ってきた財産がある」と大塚。この苦い経験を次に生かすしかない。(中田 康博)

 ◆B1残留の行方 B1ライセンスを持たないFE名古屋が、20日にB2プレーオフ3位決定戦の第2、3戦を熊本に連勝し、3位になった場合、富山の残留が決定する。FE名古屋が同2戦、または3戦に敗れて4位になった場合は、富山はPO3位の熊本とB1B2入れ替え戦(27日、神奈川・横浜アリーナ)で対戦し、勝てばB1残留が決まる。

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