【Bリーグ】秋田、2戦連続逆転負け…B2優勝逃す

スポーツ報知
最後のシュートがショートして、コートにうずくまったB2秋田・谷口(左)。右は立ちつくすクラロスHC

◆プロバスケットボールBリーグ▽B2プレーオフ決勝第2戦 福岡82―73、▽同第3戦 福岡15―12秋田(20日、CNAアリーナ★あきた)

 秋田ノーザンハピネッツ(東地区優勝)が、2戦連続の逆転負けでB2優勝を逃した。19日の秋田先勝を受けての福岡(西地区優勝)との第2戦は、第3クォーター(Q)途中まで優勢だったが、73―82で敗戦。5分前後半の特別ルールで行われた第3戦も、リードしながら試合終了1分49秒前に逆転され、惜敗した。

 12―15で迎えた第3戦のラストプレー…。同点を狙って放った秋田のパワーフォワード・谷口大智(28)のシュートは、リングに届かずコートを転がった。その直後にゲームセット。bjリーグ時代から秋田の悲願だった「リーグ初制覇」の夢は砕けた。コートでうずくまった201センチのビッグマンは「最後のプレーのフォーメーションの中に、僕がシュートを打つというオプションがあった。びびったわけじゃなかったが…」と悔しさを押し殺した。

 レギュラーシーズンは、54勝6敗で地区V。熊本とのプレーオフ準決勝2試合、福岡との初戦も勝ち、王手をかけての大一番だった。しかし、この日、若い選手が多い秋田は重圧にのみこまれ、2戦とも逆転された。

 リーグ制覇は逸したが、今季就任したジョゼップ・クラロスヘッドコーチ(49=愛称ペップ)との出会いは大きかった。ベンチ入り全員で出場時間をシェアしながらオールコートで動き回り、体を激しく寄せる“攻めのディフェンス”。「1年で秋田をB1に戻す」という公約を果たした名将に、シューティングガード・田口成浩主将(28)は「最初はペップ流の細かいバスケットに戸惑ったこともあったが、そのうち『この人凄いな』と…。僕にとっても秋田にとっても本物の助っ人だった」と、試合後は感極まって涙した。成長を実感した秋田の選手が、来季はB1で躍動する。(須貝 徹)

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