悪質タックル被害の関学大QBの父が会見「息子は『アメフトをやるんじゃなかった』とも」

スポーツ報知
アメフトの日大選手による悪質タックルで負傷したとして大阪府警に被害届を提出したことを明かした関学大選手の父・奥野康俊大阪市議

 6日のアメリカンフットボール定期戦で日大DL選手の悪質タックルにより、右膝軟骨損傷と腰部打撲で全治3週間と診断された関学大QB選手の父親・奥野康俊大阪市議(52)が21日、大阪市内で会見した。

 100人を超す報道陣ですし詰め状態の会見場に現れた奥野市議は、日大選手に負傷させられたとして大阪府警にこの日、妻と長男と3人そろって被害届を提出し、受理されたことを明かした。「息子も悲痛な思い。家族で話し合い、被害届を出した」と説明した。

 長男がプレー復帰できる状況まで回復したことを報告した上で、涙顔で「正直申しまして、つらかったです。息子も泣きながら『こんなに悲しい思いをさせるなら、アメフトをやるんじゃなかった』という言葉もあった」と明かした。

 当日は試合を生観戦していたが「基本的にボールを追っています。1プレー後に退場して、帰ってからビデオを見た。本当に大丈夫だろうかと思った」。翌日、長男が右足の腫れと左足のしびれを訴えたため、病院で診察を受けたという。

 一気に社会問題化され、連日、問題のラフプレーのビデオがテレビで報じられるのを見て「自分の息子が壊されているように感じた」と痛切な思いを明かし、「家内も憤りが収まることはありません」と話した。

 日大・内田正人監督(62)は19日にQBや鳥内監督ら関学大関係者に直接謝罪して辞任を表明したが、反則行為の指示の有無に関しては明言を避けている。奥野市議は「なぜ加害者が追い込まれたのか。指示をしたのか、していないのか。その一点を(内田)監督は言ってもらいたかった。真実を語っておられるのか」と疑問を呈し、真相究明を求めた。

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