日大・宮川選手会見…同席弁護士「謝罪の第一歩。顔を出さない謝罪はない」

スポーツ報知
会見する日大アメフト部の宮川泰介選手

 6日のアメリカンフットボール定期戦での悪質なタックルで関学大の選手を負傷させた日大の宮川泰介選手(20)が22日、東京都内の日本記者クラブで会見を開いた。日大が経緯説明やチーム見解を関学大に提出する期限とされる24日を待たずに異例の会見となった。

 選手は弁護士らにともなわれて席についた。

 宮川選手の代理人弁護士は、会見を開くことになった趣旨説明として「監督、コーチから(反則行為への)指示があったことを明らかにし説明をする目的」「関学大選手への謝罪の第一歩」と説明。また、20歳になったばかりの学生本人が公の場に立ったことについて「ご本人、ご両親ともこの会見が事実についてつまびらかにするだけでなく、被害選手とそのご家族、関西学院大学アメリカンフットボールへの謝罪の意味がある。『顔を出さないで何が謝罪だ』ということ」と本人の決意の表れだと明かした。

 社会問題化している反則が試合で起きて以降、日大の内田前監督は、「この問題はすべて私の責任」と19日に謝罪し辞任を表明したが、選手にタックルを指示したかどうかについては明言を避けていた。

 負傷させられた関学大選手の父親で大阪市議の奥野康俊さん(52)は、21日に大阪府警池田署に被害届を提出。その後、大阪市内で会見し反則行為が起きた「真相究明」を訴えた。日大は24日までに経緯説明やチーム見解を関学大に提出する予定で、その内容次第では被害届を取り下げる考えもある。一方で「真相が究明されないなら告訴せざるを得ない」と語った。

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