日大・宮川選手「けがをさせる意味と僕は認識した」…謝罪会見一問一答
スポーツ報知
アメリカンフットボールの定期戦での悪質なタックルで、関学大のQB(クオーターバック)を負傷させた日大3年のDL(ディフェンスライン)宮川泰介選手(20)が22日、都内で記者会見し、当該プレーは内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチの指示に従って行ったことを説明した。「事実を明らかにすることが償いの第一歩」と名前と顔をさらして臨んだ1時間の覚悟の会見。「闘志が足りない」などと、6日の試合の3日前から追い込まれていった様子を明かした。
★宮川選手に聞く
―危険なタックルについてはどういう指示があったのか。
「コーチから伝えられたのは『潰せ』という言葉だったと思う。『秋の関西学院との試合の時に相手のQBがけがをしていたら、こっちの得だろう』という言葉もあり(指示は)けがをさせる、という意味で言っているんだと僕は認識した」
―なぜ踏みとどまれなかったのか。
「(試合前の)1週間、(監督やコーチに)追い詰められていたので、やらないという選択肢はなかった。自分で正常な判断をするべきだった。自分の弱さだと思っている。(プレー後は)何かを考えられる状況ではなかった」
―内田正人前監督の存在とは。
「意見を言えるような関係ではない。指示があったにしろ、やってしまったのは私。人のせいにするわけではなく、私が反省すべきだ」
―競技への思いは。
「高校から始めたが、とても楽しいスポーツだなと熱中していた。ただ、大学に入って、厳しい環境で、徐々に気持ちが変わっていってしまった。あまり好きではなくなってしまった」
―理不尽な指導はあったか。
「理不尽といえば理不尽な部分もあったかもしれないが、練習のきつさも全て含めて去年の(全日本大学選手権優勝の)結果が出たと思っている」