【Bリーグ】富山、残留へ堅守速攻で熊本崩す

スポーツ報知
フォーメーションをチェックする宇都

 プロバスケットボールBリーグ1部・15位(中地区5位)の富山グラウジーズは27日、神奈川・横浜アリーナで、B2プレーオフ3位の熊本とB1B2入れ替え戦に挑む。熊本の得意なゾーンディフェンスに対し、富山は司令塔の宇都直輝(26)を軸に、堅守からの速攻で打ち崩す方針。一発勝負の今季最終戦に勝てば、B1残留が決まる。

 リーグ戦に続いて65試合目。勝っても負けても、いよいよ今季最終戦となる。B2チームとの対戦は、昨年11月の全日本選手権3次ラウンド以来。エース宇都が代表選出で欠場する中、秋田に83―85で惜敗した。ミオドラグ・ライコビッチHC(47)は「プレッシャーも大きく感じると思うが、守備でリズムを作り、攻撃につなげるのがうちのパターン。B1の経験を生かして、試合を展開したい」と意気込んだ。

 決戦を控え、23日に富山市内で行われた公開練習では、司令塔の宇都はライコビッチHCと入念に意見を交換した。宇都は「コーチがやって欲しいプレーと、自分たちができる動きをしっかりと確認した。コミュニケーションが取れました」と話す。ゾーンディフェンスが得意な熊本に対しては「中に切れ込んで崩し、外からシューターに打たせたい。でも、しっかり守備を組まれる前に攻めるのが一番」。リバウンドからの速攻で崩す形をイメージする。

 シューティングガードの上江田勇樹(30)と、熊本のポイントガード、並里祐(30)とは旧知の仲だ。同じ沖縄県出身で、高校は違うが、国体では同じチームで九州予選を戦った。「祐がゲームメイクし、国体の本戦に出場した。長い間、一緒にプレーしたが、誰が相手でも関係ない」と上江田。私情は挟まずに決戦に備える。

 「泣いても笑っても最後。相手をリスペクトし、すべてをぶつけて挑みたい」と宇都。今季の集大成を見せて、B1残留を決める。(中田 康博)

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