エース桃田、女子に続け!バドミントン男子団体、2大会ぶり世界一王手

スポーツ報知
エース桃田賢斗

バドミントン 国・地域別対抗戦第6日(25日、タイ・バンコク)

 男子の団体世界一を決めるトマス杯は、準決勝が行われ、日本は前回王者のデンマークに3―2で競り勝ち、2014年以来、2大会ぶりの団体世界一に王手をかけた。シングルスで、エース桃田賢斗(23)=NTT東日本=が昨年の世界王者で世界ランク1位のビクトル・アクセルセン(24)に2―0で快勝し、西本拳太(23)、常山幹太(21)=ともにトナミ運輸=もストレート勝ちした。ダブルスは2組とも敗れた。27日の決勝は中国と対戦する。

 4時間20分の激闘の末に勝利が決まると、応援席から全員がコートへ駆けだした。肩を組み、歓喜の輪。日本男子はエース桃田らシングルスの3人が完勝し、前回覇者を撃破した。

 負ければ終わりの重圧の中、最終戦で殊勲の3勝目を挙げたのが21歳の常山。持ち味の豊富な運動量で相手を上回り「出し切るしかないと思っていた。本当に良かった」と声を弾ませた。

 流れをつくったのがフル出場の桃田だ。昨年の世界王者アクセルセンに角度のある強打を打たせないため、低い球を根気強く集めた。「全てそこに詰まっていた。我慢し切れたのが勝因」と21―17で第1ゲームを奪うと、21―9と一気に試合を決めた。1勝1敗で出番が回ってきた西本も同学年の桃田に刺激を受け、「自分も責任を果たそうと。きつい場面が何度もあったけど勝てて良かった」と胸を張った。桃田は「あと1試合。気持ちを一つにしていきたい」と一枚岩での勝利を誓った。

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