タックル被害の関学QB奥野が試合復帰 関大戦で38ヤードTDパス決める

スポーツ報知
関大戦の第2Q、フィールドゴールの補助をする関学大・奥野耕世(右から2人目)

 アメリカンフットボール定期戦(6日・東京)での悪質タックル問題で、負傷した関学大QB奥野耕世(19)=2年=が27日、関西学生大会の関大戦(大阪・エキスポフラッシュフィールド)で第2クオーター(Q)途中から出場し、試合復帰を果たした。

 奥野は6日の日大との定期戦で第1Q、パスを投げ終わって無防備な状態で背後から日大DL宮川泰介(20)=3年=のタックルを受けて負傷交代。右膝軟骨損傷と腰部打撲で全治3週間と診断された。タックル騒動が社会問題化し、一時は「アメフトをしなければ良かった」とまで悩んだが、やはり好きなアメフトを捨てることはなかった。

 この日第2Q、キッカー補助のホルダーとして、負傷日から丸3週間ぶりに試合出場。第4Qでは10―10と同点の場面で、勝ち越しとなる38ヤードのタッチダウン(TD)パスを決める活躍を見せた。

 奥野の父で大阪市議の康俊さん(52)はこの問題で、大阪府警に被害届を提出し、告訴も検討中。宮川に反則行為を指示したとして日大・内田前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチに厳罰を求める一方、十分に社会的制裁を受けたとして宮川の減刑も求めている。

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