男子団体、エース桃田奮闘も中国に敗れ準優勝

スポーツ報知

◆バドミントン 国・地域別対抗戦最終日 ▽決勝 中国3ー1日本(27日、バンコク)

 団体世界一を決める男子トマス杯は決勝(3戦先勝方式)が行われ、2014年以来2大会ぶりの優勝を目指した日本は中国に1―3で敗れ、準優勝だった。シングルスでエース桃田賢斗(NTT東日本)が16年リオデジャネイロ五輪金メダルのシン竜を2―0で破ったが、第2試合から3連敗を喫した。

 世界一には届かなかったが、エースの奮闘は光った。中国に屈した日本男子は最初のシングルスで桃田が五輪王者のシン竜に完勝した。今大会は全6試合に出場し、準決勝で昨年の世界選手権覇者、アクセルセン(デンマーク)を破るなど全勝。「(決勝も)落ち着いてプレーできた。成長できたんじゃないか」と収穫を口にした。

 決勝は、序盤で得意のネット際の駆け引きで優位に立った。緩急も自在に操り、全てのショットの精度で完全に上回った。21―9で第1ゲームを取り、相手が粘りを見せた第2ゲームも崩れずに押し切った。

 違法賭博問題による処分でリオデジャネイロ五輪には出場できなかった。しかし、試合に出られない間にスタミナや筋力を地道に強化。1月に代表復帰した後の合宿では不得意だったランニングでトップになった。

 持ち味としてきたシャトルを自在に操る高い技術に、厳しい試合を戦い抜く体力が加わり「戦い方の幅が広がった」と自信を膨らませる。ひと回り大きくなったエースが世界に強さを示した。

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