【Bリーグ】富山、B1残留…3点差で熊本振り切り“三度目の正直”

スポーツ報知
号泣する宮永と抱き合って喜ぶ宇都(右)

◆プロバスケットボールB1B2入れ替え戦 富山88―85熊本(27日、横浜アリーナ)

 B1リーグ15位(中地区5位)の富山は、B2プレーオフ(PO)3位の熊本に88―85で競り勝ち、来季のB1残留を決めた。ポイントガード・宇都直輝(26)が、チーム最多24得点の活躍でチームを引っ張った。第3クオーター(Q)までリードを許し、逆転した最終第4Qも最後までもつれたが、B1の意地を見せて逃げ切った。

 富山がついにB1残留を決めた。4782人が詰めかけ、会場をチームカラーの赤に染めたブースターの後押しを受け、最後はわずか3点差で、粘る熊本を振り切った。

 チームを勝利に導いた宇都は「本当に、単純に疲れました。メンタル的にも、体も…。いろんなものを背負ってやってきたので、勝てて良かった」と、ホッとした表情。「グラウジーズブースターは最高です!」と、笑顔で力を振り絞って絶叫すると、大歓声が沸き起こった。

 3度目の正直だった。「勝てば残留」の一戦を落とし続けた。レギュラーシーズン最終戦となった6日の滋賀戦に76―78で競り負け、2季連続で残留POへ。19日の残留PO2回戦では横浜に76―79で惜敗し、入れ替え戦に回っていた。今季Bリーグの大トリとなったこの試合も、残り6・3秒で1点差に迫られる手に汗握る展開。それでも最後は、僅差に泣くのではなく、笑ってみせた。

 今季は開幕前の昨年9月に行われた東海北陸アーリーカップで優勝。主将のシューティングガード・水戸健史(33)は「今季はチャンピオンシップ(CS)に行けるんじゃないかと思ったが、失速し、みなさんに心配をかけた。ふがいないシーズンになってしまった」と反省した。

 B1で3季目となる来季は、もう下を見る戦いは懲り懲りだ。水戸主将は「今日はホームかと思うくらいの声援をもらい、勝ちを見せられて良かった。来季はCSに出られるように頑張りたい」と、言葉に力を込めた。(竹内 竜也)

スポーツ

×