【Bリーグ】熊本、復興目指す地元にB1昇格届けられず

スポーツ報知
 入れ替え戦に敗れうなだれる熊本の選手とファンら

◆プロバスケットボールB1B2入れ替え戦 富山88―85熊本(富山はB1残留、熊本はB2残留)(27日、横浜アリーナ)

 プロバスケットボール・Bリーグの入れ替え戦が27日、横浜アリーナで行われ、B2の熊本がB1の富山に85―88で敗れた。2016年4月の熊本地震からの復興を目指す地元を盛り上げようと昇格を目指してきたが、あと一歩のところで届かずにB2残留が決定した。

 シーソーゲームで進んだ試合は残り7秒でウッドベリーが3ポイントシュートを決めて1点差に迫ったが、最後は富山にフリースローを2本決められ万事休す。「マジック1」を消せなかった。地元・熊本市南区出身のキャプテン、小林慎太郎(32)は「チーム存続の危機から、多くの支えがあってここまで来られた。ファンの皆さんも精いっぱい声を出してくれて『僕たちが進んできた道は間違いなかった』と思ったが、大きな3点だった。プロとして勝てなかったのは申し訳ない」と頭を下げた。

 来シーズンは、再度昇格に向け、一からのスタートを切ることになる。保田尭之ヘッドコーチ(28)は「このチャンスを逃してしまったのは、心残りではあります。でも、我々以上に悔しい思いをし、涙を流しながらも声をかけてくれたファンのためにも、来期以降できるだけ早い段階でB1へ行かなければいけないという宿命を感じています」。この日も数多く駆け付けていた地元のファンに誓うように話していた。

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